ヤーロウの水管ボイラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 15:45 UTC 版)
「ヤーロウ式ボイラー」の記事における「ヤーロウの水管ボイラー」の解説
これに対して、ヤーロウ社のアルフレッド・ヤーロウは、既に発表されていたさまざまなボイラーをよく検討した上で水管ボイラーの開発に取りかかった。ヤーロウは理論的な実験に基づいて長い検討を重ね、1877年に開発に着手したものの、その10年後の1887年に初めて魚雷艇向けに製作するまで、商用ボイラーの製作には手を付けなかった。 開発期間は極めて長かったが、その設計の基本となる着想は極めて直接的なものであったようである。ボイラー部門の責任者であるウィリアム・クラッシュとヤーロウとの最初の会話の記録には、ヤーロウの姿勢や着想が如実に現れている。この中でヤーロウは「我々は、水管ボイラーについて考えを改めなければならない」と言い、祈るときのように指を揃えながら「なぜこういうボイラーではないのか?」 、「直管?」と語っている。この言葉の中に、ヤーロウ式ボイラーの3つの基本設計原則のうち2つが既に表現されている。
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