山鴇草
ヤマトキソウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 01:46 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ヤマトキソウ | |||||||||||||||||||||
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福島県二本松市 2014年8月
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Pogonia minor (Makino) Makino[1] | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ヤマトキソウ(山朱鷺草)[2][3] |
ヤマトキソウ(山朱鷺草、学名:Pogonia minor )は、ラン科トキソウ属の地生の多年草 [2][3][4][5]。
特徴
地下に細い根茎があり、横にはって地上茎を出す。茎は直立して細く、高さは10-20cmになる。葉は茎の中央部に1個つき、葉身は長楕円形で、やや厚く肉質になり、長さ3-7cm、幅4-12mmになり、基部は狭まって茎に沿って流れる。花下に葉状の苞があり、葉と同型で小型であるため、一見して2葉があるように見える[2][3][4]。
花期は6-8月。茎先に1個の淡紅色の花をつける。花は上を向いてつくが、ほとんど開かない。萼片は線状披針形で先端はとがり、長さは12mmになる。側花弁は萼片と同じ長さであるが幅はやや広い。萼片、側花弁とも黄色を帯びた淡紅色で、基部は濃紅色になる。唇弁は長楕円形で、萼片や側花弁よりやや短く、色は紅色を帯びた白色。唇弁の先は3裂して2個の側裂片は小型、中央裂片には内面に肉質の線状突起が密生し、暗紅紫色の斑紋がある[2][3][4][5]。
分布と生育環境
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山地や丘陵の日当たりのよいやや湿った草地に生育する[5]。国外では、朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する[6]。
名前の由来
和名のヤマトキソウは、山朱鷺草の意で、山地に生育するトキソウ(朱鷺草)の意味[2]。
ギャラリー
下位分類
脚注
参考文献
- ヤマトキソウのページへのリンク