モシン・ナガン系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 23:16 UTC 版)
「ボルトアクション方式」の記事における「モシン・ナガン系」の解説
ロシアにて1891年に開発された系列で、基本はコックオン・オープニング方式でボルトヘッド側に2つのロッキングラグを持つが、ボルト関連の部品が全て一体部品として製造されるモーゼル系と異なり、モシン・ナガン系のボルトは2ピース構造で、ボルト本体部は開閉操作時には回転せずに、ボルトハンドルとボルトヘッドのみが一体となって回転する構造を採っている。厳密にはボルトハンドルとボルトヘッドは別部品となっているが、ボルトヘッドが静止したままでボルト本体が回転するリー・エンフィールド系とも異なる構造である。モーゼル系が薬室に垂直方向に噛み合うメインラグを持つのに対して、モシン・ナガンは水平方向に噛み合うメインラグを持ち、有坂銃などと同様にボルトハンドル自体がレシーバーと噛み合って緊急用ラグの役割を果たす。モシン・ナガン系のボルトの構造はモーゼル系に比べてやや複雑ながらも、非常に頑丈で耐久性があり、元々7.62x54mmR弾が180グレイン弾頭においては7mmレミントンマグナムに匹敵する威力を持つことから、高圧の実包の使用にも十分堪えられると認知されている。
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