メルヘンの収集
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 02:14 UTC 版)
メルヘン収集によるメルヘンの成立においては、すぐれたメルヘンの語り手が寄与していた。それによって、メルヘン、メルヘン集の伝統が形成されることになった。 ヨーロッパで初めて収集された昔話を本としてまとめたものは、イタリアのストラパローラ(英語版)が1550年から1553年にかけて出版した『愉しき夜』と言われる。17世紀にはイタリアのジャンバティスタ・バジーレがナポリ方言の民話集『ペンタメローネ(五日物語)』を出版し、そのモチーフのいくつかは、グリム兄弟の収集の中にも見られる。 有名なメルヘン(民話)収集には、フランスのシャルル・ペロー、グリム兄弟、エルンスト・アルント(1769–1860)、ベネディクテ・ナウベルト(Benedikte Naubert, 1756–1819)、ルートヴィヒ・ベヒシュタイン(英語版)(Ludwig Bechstein, 1801–1860)、オットー・ズーターマイスター(Otto Sutermeister, 1832–1901)のものがある。「千夜一夜物語」には東洋のおとぎ話が収集されている。ドイツで最も早い収集は、ヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウスによる1782-1787年の「ドイツ人の民間メルヘン」(Volksmärchen der Deutschen)がある。
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