メモリアロケーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/09 15:59 UTC 版)
「リアルタイムオペレーティングシステム」の記事における「メモリアロケーション」の解説
RTOSの動的メモリアロケーションは、汎用OSよりも要求される条件が厳しい。 第一にアロケーションの速度が重要である。一般にメモリアロケーション処理では不定長のフリーなメモリブロックのリストを探索して必要なサイズのメモリブロックを得るが、RTOSでは一定時間以内にメモリアロケーションを行う必要があるため、この方式は採用できない。 また、空き領域を分割して使用していくと、空き領域の断片化(フラグメンテーション)が発生する。これによって空きメモリ自体は十分あるのにメモリを確保できなくなってプログラムが停止してしまう可能性が出てくる。デスクトップ型コンピュータでは、それなりの頻度でリブートが行われるため、ある程度の断片化は許容される。しかし、組み込みシステムでは何年もリブートしないで動作することもあるため、断片化は許容できない。 固定サイズのメモリブロックを割り当てる方式が、単純な組み込みシステムでは非常にうまく機能する。
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