メタ倫理学の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/14 04:22 UTC 版)
メタ倫理学という分野は1903年G. E. ムーア が『倫理学原理』を出版したことを起点とする。その後1960年ごろまで、英米の倫理学といえばメタ倫理学であり、規範倫理学の研究はマイナーな領域におとされていた。この間に情緒主義や指令主義といった非認知主義の立場が登場し、1960年代にはメタ倫理学は非認知主義によって制された観があった。 しかしその後、1970年代に規範倫理学が復権をはたし、倫理学の本流は規範的な問題、応用倫理学的な問題へと移る。また、メタ倫理学の内部では、錯誤理論、コーネル実在論、マクダウェルの理論など認知主義系のさまざまな立場が提案され、1980年代にはメタ倫理学はまた活況を呈するようになる。
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