メジャーリーグにおけるノートレード条項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 04:02 UTC 版)
「ノートレード条項」の記事における「メジャーリーグにおけるノートレード条項」の解説
メジャーリーグにおけるノートレード条項は広く用いられている。取得条件は、メジャーリーグに10年以上在籍し、なおかつ現在所属している球団に5年以上在籍していることである(ロースター25人枠未登録期間が1シーズンのうち20日以内の場合、1年在籍とみなされる)。あるいは、選手と球団の契約でもこの権利を盛り込むことができる。ノートレード条項は2つに大別される。 特定の球団へのトレードは無条件で受け入れるが、それ以外の球団へのトレードは選手本人の同意を必要とするもの 一切のトレードにつき選手本人の同意を必要とするもの ノートレード条項が多用され始めたのは、選手に代理人(エージェント)がつくようになってからであり、エージェントは単に年俸のつり上げのみならず、選手の身分保障のため、ノートレード条項を盛り込ませることが多くなった。特に、ヤンキース、ドジャース等の人気球団のレギュラークラスの選手は、シーズン中のトレードを防止するためにノートレード条項を多く盛り込むようになった。一方で、高い年俸を支払いながらも故障したり不振に陥ってもノートレード条項があるがゆえにトレードができず、球団は故障者リストに入れるしかなく、ある意味球団にとって大きな負担となり、また選手としてもマスコミ等からの批判の的となることが多い。 2000年代後半ではニューヨーク・メッツ在籍時の松井稼頭央が自らのノートレード条項(ヤンキース、エンゼルス、ドジャース以外の球団へのトレードを拒否するもの)を破棄し、コロラド・ロッキーズに移籍した事例がある。
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