マースレニツァとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 世界宗教用語 > マースレニツァの意味・解説 

マースレニツァ 【Maslenitsa】

ロシア謝肉祭カーニバル)。移動祝祭日である復活祭の七週間前で、大斎Velikiipostに先行する週間祝われる。名はクレープにつけるバター(マスロ)からで〈バター週間〉の意。一六世紀頃から。来るべき春を待ち望む気持ちをこめて△冬送りの祭▽ともする。マースレニツァと名づけ藁人形焼いて送り陣取り合戦仮装踊り贈物交換などもある。

マースレニツァ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/19 11:02 UTC 版)

「マースレニツァ」。1919年、ボリス・クストーディエフ画。サンクトペテルブルク、イサート・ブロツキー美術館所蔵。

マースレニツァベラルーシ語Масленіцаロシア語Мaсленицаウクライナ語Масниця)は、主に東スラブ諸国で行われる東方正教会の祭りのひとつ。マースレニツァとは、ロシア風クレープ=ブリヌイにつけるバター(=マスロ масло)が語源であり〈バター祭り〉の意。転じて、来るべき春を待ち望む気持ちをこめて〈冬を送る祭り〉である[1][2]

四旬節の前の最後の1週間、言い換えるとイースターの7週間前に行われる(年によって日付は前後するが、概ね2月下旬~3月上旬にかけて行われる)。西方教会でいう謝肉祭に対応する祭りである[3][4]

食事

ブリヌイ

マースレニツァの週の間、正教会のキリスト教徒はを食べることを禁じられると同時に、牛乳チーズ、その他乳製品が食べられる最後の週となる。この慣習から「チーズウィーク」の別名がある。

この期間は、大量のブリヌイが食される。ブリヌイは丸い形状から太陽の象徴とされ、が終わり新しく太陽が再生されることを祝うという意味が込められている。

赦しの日曜日

マースレニツァ最終日の日曜日は、「赦しの日曜日(ロシア語:Прощёное Воскресенье)」と呼ばれる[5]。親しい人たちの間で、その一年に引き起こされたすべての罪を互いに許し合う。

ギャラリー

関連項目

出典

  1. ^ 世界宗教用語大事典 - Weblio辞書
  2. ^ 中野京子「第3章 クストーディエフ『マースレニツァ』」『絵の中のモノ語り』KADOKAWA、2021年12月、112頁。 
  3. ^ Maslenitsa, Blin! The Food and Celebration of the Russians Archived 2008-01-09 at the Wayback Machine. By Josh Wilson, Newsletter, The School of Russian and Asian Studies, 2005年3月9日。
  4. ^ Maslenitsa by Margaret McKibben, Russian Folk Group of Seattle, WA, Seattle Community Network.
  5. ^ ロシア正教徒「赦しの日曜日」を迎える”. 2021年4月21日閲覧。

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マースレニツァ」の関連用語

マースレニツァのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マースレニツァのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマースレニツァ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS