マンゴネルの作動機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 01:06 UTC 版)
マンゴネルは終端にフックの付いたロープによって低められ、装填状態にされるが、このフックはまた別の、牽引装置に繋げられたロープと結合した。牽引装置としては滑車を複合した装置、ギアを複合した装置、または動物を用いた牽引システムがあった。メインロッドはこのロープを引いて低められる。ひとたびロッドが低められると、作業者は投射体を置くスリングの取り付け部に注意しなければならなかった。マンゴネルが装填されると、兵長はメインロッドを解放する指示を与え、また同時に兵員たちはカウンターウェイトへ接続するロープを引いた。マンゴネルの操作には通常20名程度の兵員を要した。 もし兵員がよく訓練されていれば、この装置は投射体の発射軌道の高低をコントロールすることも可能だった。しかし、熟練していない兵員が扱った場合には、投射体によって友軍歩兵はおろか兵員自らを殺傷する危険性さえあった。
※この「マンゴネルの作動機構」の解説は、「マンゴネル」の解説の一部です。
「マンゴネルの作動機構」を含む「マンゴネル」の記事については、「マンゴネル」の概要を参照ください。
- マンゴネルの作動機構のページへのリンク