マリアンデューノイ人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 03:33 UTC 版)
「ヒエラクス (ギリシア神話)」の記事における「マリアンデューノイ人」の解説
このヒエラクスは、小アジアのビーテューニア地方に住むマリアンデューノイ人である。ボイオスの『鳥類の系譜』に基づくアントーニーヌス・リーベラーリスの物語によると、正しく、賢い人物で、多くの人々から愛されていた。またデーメーテールへの信仰が篤く、神殿を建てて崇拝していたため、大地から豊かな収穫物を得ることができた。ところで、その頃のトロイアー人はポセイドーンを軽んじていたため、怒ったポセイドーンはデーメーテールの大地の実りを腐らせ、さらに海の怪物を送り込んで苦しめた。トロイアー人は神の怒りに耐えられず、ヒエラクスに助けを求めた。そこでヒエラクスは大麦や小麦をはじめ種々の食料をトロイアーに送ったが、ポセイドーンは怒って彼をその名前の通り、ヒエラクスと呼ばれる鳥に変えてしまった。しかしポセイドーンは姿形だけではなく性格をも変えてしまった。ヒエラクスはそれまで多くの人間を救った人物であったが、鳥になった後は多くの鳥類を殺す存在に変わった。そのため人々に愛された存在から鳥類に嫌われる存在となった。
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