マツ以外の松かさ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 03:27 UTC 版)
球果植物門の植物の場合も、構造的には松かさのようなものを作るが、外見が大いに異なるので、松かさと認識されがたい。 被子植物のハンノキなどのカバノキ科の植物やモクマオウ科の植物などもよく似た形になる。いずれも楕円形で、多数の鱗片が螺旋状に並んだものをつけ、その鱗片が隙間を広げて種子散布すると、その全体が硬く乾燥して枯れ、落下する。その形は大抵は松かさより小さいが、見た目はよく似たものである。しかし、これらは全く異なるものである。これらの場合、落下するのは種子ではなく果実であり、松かさ状を構成する鱗片は花の基部の包に由来する。したがって、鱗片の間にあるのが花であって、松かさ状のものは花序である。したがって、大胞子嚢をつける胞子葉に由来する鱗片が単一の軸状に配置する松かさとは似て非なるものである。 ヒノキ(ヒノキ科) スギ(ヒノキ科) ハンノキ(カバノキ科) トクサバモクマオウ(モクマオウ科)
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