マウス精巣への移植
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 05:34 UTC 版)
幹細胞の腫瘍原性を調べる際に行われる免疫不全マウスの精巣内への移植実験において、ミューズ細胞は移植後6カ月経過してもテラトーマは形成されなかった。したがって、ミューズ細胞は多能性幹細胞でありながら腫瘍形成能を持たない細胞である。同様の例として、特定条件下で培養されたエピブラスト幹細胞はin vitroで多能性を示す一方、マウス精巣内に移植してもテラトーマを形成しなかったとの報告がある。従ってテラトーマの形成はあくまでも腫瘍原性の確認とその場合の多能性の証明法の一つであり、そもそも多能性幹細胞が常にテラトーマを形成するわけではないことに留意する必要がある。
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