ポール・ガシェについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 11:13 UTC 版)
「医師ガシェの肖像」の記事における「ポール・ガシェについて」の解説
モデルとなったポール・ガシェ(1828年 - 1909年)は、フランス・パリ近郊のオーヴェル=シュル=オワーズ在住の精神科医であった。彼は週に数度パリで診察を行っていたが、1890年3月に初めてゴッホの診察をし、健康回復のために彼をオーヴェールに招いた。5月、オーヴェールに着いたゴッホはガシェとその一家と親しくなり、再び創作意欲がよみがえって村の風景や村人たちを描き、ガシェ自身もモデルとなった。7月末に自殺を図ったと思われる大怪我を負って死去するまでの2か月間、ゴッホはこの村で80点ほどの作品を残している。 ガシェは絵画愛好家であり、ポール・セザンヌやカミーユ・ピサロらの友人であり、自らも絵画を描いていた。ガシェの筆による「死の床のファン・ゴッホ」(パリ・オルセー美術館蔵)という作品が残されている。一方ガシェ自身にも憂鬱質の気があり、これらゴッホによる肖像にもそれが反映されている。
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