ショパン:ポーランドの民謡の主題による幻想曲 イ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
---|---|---|
ショパン:ポーランドの民謡の主題による幻想曲 イ長調 | Fantasie sur des airs nationaux polonais A-Dur Op.13 CT41 | 作曲年: 1829年 出版年: 1834年 初版出版地/出版社: Leipzig, Paris and London 献呈先: Johanna Peter Pixis |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
|
---|---|---|---|
1 | 序奏 ラルゴで、あまり甚だしくなく Introduction: Largo Non Troppo | No Data | No Image |
2 | エア 〈月はもう沈み〉、アンダンティーノ Air: Juz Miesiac Zaszedi: Andantino | No Data | No Image |
3 | クピンスキの主題による、アレグレット Theme De Charles Kurpinski: Allegretto | No Data | No Image |
4 | クヤヴィアク、ヴィヴァーチェ Kujawiak: Vivace | No Data | No Image |
作品解説
ヨハン・ペーター・ピクシスに献呈。18歳のショパンが書いたポプリ風の作品で、ポーランドの民謡や舞踏の主題を織り込んで、発表当時、ポーランドで好評を博した。
序奏と3つの部分から成り、イ長調で統一されている。ラルゴ・ノン・トロッポの4分の4拍子による序奏は、オーケストラで開始し、カンタービレと指示されたピアノに引き継がれる。従って、ピアノ・コンチェルトと同じ形式、すなわちオーケストラで開始し、ピアノがこれを受け継ぐ形がとられていると言える。第1部では、ポーランド民謡「もう月は沈み」に基づく8分の6拍子の主題が自由に扱われる。第2部では、主調の平行調にあたる嬰ヘ短調に転調し、4分の2拍子の、カロル・クルピンスキによる主題が変奏される。(クルピンスキは、ショパンがワルシャワにデビューしたコンサート(1830年3月17日)の際に、ピアノ協奏曲第2番などを指揮した音楽家である。)その後、モルト・ピウ・モッソの間奏を経て第3部へと続く。第3部はポーランドの民族舞踊マズルカの1種、クヤヴィアクによる主題を自由に扱う。左右の手によるユニゾンで開始する。そして、コーダを兼ねたブリランテで曲を閉じる
。
- ポーランドの民謡の主題による幻想曲のページへのリンク