ポグソンの式とは? わかりやすく解説

ポグソンの式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 04:33 UTC 版)

等級 (天文)」の記事における「ポグソンの式」の解説

等級5等小さくなると、明るさ100倍になる。すなわち1等級の差が5√100 ≒ 2.512倍に相当する天体等級 (magnitude) を m、明るさ光度luminosity)を l として、以下の式で表される。 m 1 − m 2 = − 2.5 log 10 ⁡ ( l 1 / l 2 ) {\displaystyle m_{1}-m_{2}=-2.5\log _{10}(l_{1}/l_{2})} … (1) この式は、1856年にポグソンが提唱したことから、彼のにちなんで「ポグソンの式」と呼ばれる。式 (1) では、m1 と m2 の相対的な明るさ比較しできないが、等級の原点ゼロ点)とその明るさ定めることで、等級定めることができる。式 (1) の m2 を0に、l2ゼロ点での光度 l0置き換えると、 m 1 = − 2.5 log 10 ⁡ ( l 1 / l 0 ) {\displaystyle m_{1}=-2.5\log _{10}(l_{1}/l_{0})} … (2) となり、m1 の等級求めることができる。 ポグソンの式で重要となる天体明るさは、かつては肉眼写真撮像によって測定されていた。観測技術発達した20世紀半ば以降は、光電子増倍管CCDイメージセンサなど光電効果利用した観測機器用いて放射流束密度 (flux density) を測定することで得られるようになった。式 (2)光度 l を放射流束密度 Fλ(単位 Wm-2μm-1)またはFν(単位 Wm-2Hz-1、またはJy)に置き換えると、 m 1 = − 2.5 log 10 ⁡ ( F λ 1 / F λ 0 ) {\displaystyle m_{1}=-2.5\log _{10}(F_{\lambda 1}/F_{\lambda 0})} … (3) m 1 = − 2.5 log 10 ⁡ ( F ν 1 / F ν 0 ) {\displaystyle m_{1}=-2.5\log _{10}(F_{\nu 1}/F_{\nu 0})} … (4) で、その天体等級求めることができる。

※この「ポグソンの式」の解説は、「等級 (天文)」の解説の一部です。
「ポグソンの式」を含む「等級 (天文)」の記事については、「等級 (天文)」の概要を参照ください。

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