ボーイズ_(シュレルズの曲)とは? わかりやすく解説

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ボーイズ (シュレルズの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 07:33 UTC 版)

シュレルズ > ボーイズ (シュレルズの曲)
ビートルズ > 作品リスト > ボーイズ (シュレルズの曲)
ビートルズ > 曲名リスト > ボーイズ (シュレルズの曲)
ボーイズ
シュレルズ楽曲
英語名 Boys
リリース
  • 1960年11月
  • 1961年
規格 7インチシングル
A面 ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー
録音
  • 1960年
  • ベル・サウンド・スタジオ
ジャンル R&B
時間 2分8秒
レーベル セプター・レコード英語版
作詞者
作曲者
  • ルーサー・ディクソン
  • ウェズ・ファレル
プロデュース ルーサー・ディクソン
シュレルズ シングル 年表
  • トゥナイトズ・ザ・ナイト英語版
  • (1960年)
  • デディケイテッド・トゥ・ザ・ワン・アイ・ラブ英語版
  • (1961年)
トゥナイト・ザ・ナイト英語版 収録曲
デディケイテッド・トゥ・ザ・ワン・アイ・ラブ
(B-1)
ボーイズ
(B-2)
ザ・ダンス・イズ・オーバー
(B-3)

ボーイズ」(Boys)は、シュレルズの楽曲である。1960年11月にシングル盤『ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー』のB面曲として発売された。作詞作曲は、ルーサー・ディクソン英語版ウェズ・ファレル英語版が手がけた。1960年代前半にリヴァプールのバンドの間で人気を博し、1963年にビートルズによってカバーされた[1]

オリジナル・バージョン

シュレルズによる「ボーイズ」は、1960年11月にシングル盤『ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー』のB面曲として発売された[2]。翌月に発売された1作目のオリジナル・アルバム『トゥナイト・ザ・ナイト英語版』にもA面曲と共に収録されている[3]

テレビドラマ『フロム・ジ・アース/人類、月に立つ[4]や『11.22.63英語版』でサウンドトラックとして使用された。

ビートルズによるカバー

ボーイズ
ビートルズ楽曲
収録アルバム プリーズ・プリーズ・ミー
英語名 Boys
リリース 1963年3月22日
録音
ジャンル ロックンロール
時間 2分24秒
レーベル パーロフォン
作詞者
作曲者
  • ルーサー・ディクソン
  • ウェズ・ファレル
プロデュース ジョージ・マーティン
プリーズ・プリーズ・ミー 収録曲
チェインズ
(A-4)
ボーイズ
(A-5)
アスク・ミー・ホワイ
(A-6)
ライブ映像
「Boys (Live / From "Eight Days A Week - The Touring Years")」 - YouTube

ビートルズによるカバー版は、ドラマーのリンゴ・スターが初めてリード・ボーカルを務めた楽曲となっている[5]。ビートルズは、キャヴァーン・クラブに出演していた頃から本作を演奏しており、スターの加入前は前任のピート・ベストがリード・ボーカルを務めていた[6][2]。また、スターはビートルズ加入前に在籍していたロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズでも演奏しており、[2]、一部の公演ではシラ・ブラックと共に歌っていた[7]

1963年2月11日にジョージ・マーティンのプロデュースのもとで本作は1テイクで録音され、2月20日にオーバー・ダビングが施された[2]。ビートルズによるカバー版は、1963年に1作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』に収録され、同作には同じくシュレルズのカバー曲である「ベイビー・イッツ・ユー」も収録された[8][9][10]。アメリカでは、ヴィージェイ・レコードから発売された『Introducing... The Beatles[11]や『Songs, Pictures And Stories Of The Fabulous Beatles』[12]に収録されたのち、キャピトル・レコードから発売された『ジ・アーリー・ビートルズ[13]に収録された。

原曲での「Mama says when you kiss my lips(ママが言うの、あなたにキスされると)」というフレーズが、「My girl says when I kiss her lips(あの娘は言うんだ、僕にキスされると)」と変更されているが、「男の子」について歌っている楽曲という点は原曲のままとなっている[14]。このため、ビートルズによるカバー版は、ゲイバーなどで人気の楽曲となった[14]ポール・マッカートニーは、「リンゴが『ボーイズ』をやって、ファンの人気を集めてた。とても素晴らしいことだったよ。でもよく考えてみると、僕らは「今、男の子のうわさ話をしているんだ!」って、僕らが女の子目線かゲイの歌を歌っていたんだ。でも僕らは一度も聴いたことがなかった。ただ素晴らしい曲なんだ。それが若さというものだと思う。何も気にしないと言うことさ。あの頃の無邪気さが好きだ」と語っている[14]

本作は1961年から1964年まで「ドラマーがボーカルを務める楽曲」として演奏され[1]、1977年に発売されたライブ・アルバムザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』には1964年8月23日にハリウッド・ボウルで開催されたロサンゼルス公演での音源が収録された[15]。1995年に発売されたシングル『ベイビー・イッツ・ユー』や、2013年に発売された『オン・エア〜ライヴ・アット・ザ・BBC Vol.2』にはBBCラジオ用に録音された演奏が収録された[16]

また、本作はスターが率いるリンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドの公演の定番曲となっており、『ライヴ・フロム・モントルー英語版』(1993年)、『アンソロジー・ソー・ファー英語版』(2001年)、『ツアー2003英語版』(2004年)、『ライヴ・アット・サウンドステージ英語版』(2007年)、『ライヴ・アット・グリーク・シアター 2008英語版』(2010年)などのライブ・アルバムに音源が収録されている[16]

クレジット

※出典[17]

その他のアーティストによるカバー

日本では、王様が2005年に発売したアルバム『カブトムシ外伝』で独自の日本語詞をつけ、タイトルを「男子」に変更してカバーしている[18]

脚注

出典

  1. ^ a b Dunbavan 2017, p. 182.
  2. ^ a b c d Womack 2016, p. 84.
  3. ^ Unterberger, Richie. Tonight's the Night - The Shirelles | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年5月24日閲覧。
  4. ^ Unterberger, Richie. From the Earth to the Moon [Original TV Soundtrack] - Original TV Soundtrack | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年5月24日閲覧。
  5. ^ Lewisohn 1988, p. 26.
  6. ^ Harry 1992, p. 118.
  7. ^ Harry 2000, p. 202.
  8. ^ Lewisohn 1988, pp. 24, 26.
  9. ^ Gaar 2013, p. 60.
  10. ^ Mahon 2020, p. 64.
  11. ^ Womack 2016, p. 587.
  12. ^ Womack 2014, p. 856.
  13. ^ Womack 2016, p. 127.
  14. ^ a b c Miles 2009, p. 79.
  15. ^ Gaar 2013, pp. 90–91.
  16. ^ a b Womack 2014, p. 159.
  17. ^ MacDonald 2005, pp. 73–74.
  18. ^ 王様が語るニューアルバム『カブトムシ外伝』の全貌&全曲試聴”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2005年12月15日). 2021年7月6日閲覧。

参考文献

外部リンク


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