ボリス・チェプロフとは? わかりやすく解説

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ボリス・チェプロフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/27 13:29 UTC 版)

ボリス・ミハイロヴィチ・チェプロフロシア語: Бори́с Миха́йлович Тепло́в, ラテン文字転写: Boris Mikhailovich Teplov1896年10月21日(ユリウス暦10月9日)- 1965年9月28日)は、ソビエト連邦心理学者トゥーラ出身。1914年モスクワ大学歴史・文学部入学。また、第一次世界大戦に従軍。1919年赤軍に参加。1921年、モスクワ大学卒業。同時に軍事偽装学校卒業。1921年から1933年にかけて軍事研究施設で偽装の研究に従事、心理学的素養を得る。1933年から1965年の間、心理学研究所の研究指導者として活動[注釈 1][1]1958年から1965年の間には、雑誌『心理学の諸問題』の主任編集者を務めた[2]。ロシア共和国功労科学者の称号、ロシア教育科学アカデミー賞、ウシンスキー賞、労働赤旗勲章を受けた[3]


注釈

  1. ^ この間、1933年から1935年1945年から1952年には所長代理を務めた。1952年には同研究所に神経系の類型的特性の研究とその発出を調べる研究室が設けられて、その指導者となる。ときに、チェプロフ学派あるいはチェプロフ=ニェブィリーツィン学派と呼ばれる集団が形成された。
  2. ^ 研究成果の一部は、神経系の強さ測定のための誘導方法論としてのちに利用された。チェプロフ著『人格の生理学的基礎』関口昇、松野豊共訳、世界書院、1984年、p.284
  3. ^ Ⅵ1969、Ⅶ1972、Ⅷ1974は、チェプロフの弟子のニェブィリーツィンによる編集で、「差異心理生理学の諸問題」の題に変わっている。チェプロフ著『人格の生理学的基礎』関口昇、松野豊共訳、世界書院、1984年、pp.285-286
  4. ^ 翻訳『ソヴェト心理学』牧山啓訳、三一書房、1953年、抄訳『一般心理学』乾孝世良正利共訳、厳松堂書店、1951年がある。
  5. ^ 収録論文のうち、「人間と動物の高次神経活動の一般的タイプに関する研究の諸問題」と「人間の神経系の類型的特性の研究の総括と見通し」とは『人格の生理学的基礎』関口昇、松野豊共訳、世界書院、1984年に翻訳が収められている。

出典

  1. ^ チェプロフ著『人格の生理学的基礎』関口昇、松野豊共訳、世界書院、1984年、p.283、p.285
  2. ^ チェプロフ著『人格の生理学的基礎』関口昇、松野豊共訳、世界書院、1984年、pp.283-284
  3. ^ 「ボリス ミハイロヴィチ チェプロフ教授逝く」ソビエト心理学研究会『ソビエト心理学研究』第2号 1966年
  4. ^ チェプロフ著『人格の生理学的基礎』関口昇、松野豊共訳、世界書院、1984年、p.284
  5. ^ ペトロフスキー著『ソビエト心理学史』三一書房、1969年
  6. ^ チェプロフ著「音楽的才能の心理学」1947年
  7. ^ チェプロフ著「個人差の問題」1961年
  8. ^ a b アレクサンドル・ルリヤ著『ルリヤ現代の心理学』文一総合出版、1980年
  9. ^ チェプロフ著『人格の生理学的基礎』関口昇、松野豊共訳、世界書院、1984年、pp.284-285
  10. ^ 「ボリス ミハイロヴィチ チェプロフ教授逝く」ソビエト心理学研究会『ソビエト心理学研究』第2号 1966年
  11. ^ チェプロフ編「人間の高次神経活動の類型的特徴」(Ⅰ1956年、Ⅱ1959年、Ⅲ1963年)
  12. ^ アレクサンドル・ルリヤ著「脳と心」松野豊訳、ソビエト心理学研究会『ソビエト心理学研究』第1号 1965年


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