ボラを用いた製法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 23:51 UTC 版)
ボラの腹を注意深く切り開き、卵巣を包む膜を破らないように取り出す。 取り出した卵巣の形を保ったままていねいに水洗いし、食塩を塗りつけ、樽に収めて3-6日間の塩漬けを行う。 樽から出して水洗いし、真水を満たした半切桶に入れる。一昼夜後に水中で揉んで軟らかさを確かめ、卵巣全体が均一に軟らかになっていれば塩抜きを終わる。この時の塩加減が味を左右するといわれる。 塩漬けと塩抜きとを終えた卵巣を、傾斜させた木板の上に並べる。一並べしたら卵巣の上に別の木板を載せる。これをくり返して5段ほどに積み重ね、一晩放置して余分な水分を除く。翌日になれば板を去り、卵巣全体の形を整え、直射日光を避けて乾燥を続ける。夜間には再び重ねる。水気を抜いて翌日日乾しにし、夜間は再び積み重ねる。 表面に浮き出る脂肪分を適宜に拭き取りながら、約10日間の天日干しを繰り返して仕上げる。
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