ボケをつくる方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 09:01 UTC 版)
ボケの作り方には大きく分けて三つの方法がある。 絞りを大きく開く(F値を小さくする)と被写界深度が浅くなり、ピントを合わせた部分の前後がぼける。F値が小さいほどボケの量も大きくなるが、開放絞りではレンズの収差も出やすくなるので、少し絞って撮影する場合も多い。 焦点距離の長いレンズ(望遠レンズ)を用いるとやはり被写界深度が浅くなるのでボケを作るのに用いられる。この方法は前記1.と併用してポートレート(人物写真)に多く用いられる。右の花の写真はこの二つの方法を併用している。なお、被写界深度は画角でなく焦点距離に依存するので、同じ画角のレンズならば撮影フォーマットが大きいほどボケを得やすい。 被写体に近接して撮影するほど、背景がぼけやすくなる。この方法は花の写真などに用いられる。マクロレンズや接写リングの利用なども有効で、絞り開放と併用すると、幻想的な写真ができる。 (上記の通り望遠レンズを用いると被写界深度は浅くなるが、被写体から離れると被写界深度は深くなる。結果として、同じ被写体を同じ大きさで撮影する限り、どのような焦点距離のレンズを使ってもボケ方はほとんど変わらない。ボケを生かした撮影で焦点距離の長いレンズをよく用いるのは、ボケを作るためというよりも、画角を狭くして背景を整理するためである。)
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