ペーパー‐クロマトグラフィーとは? わかりやすく解説

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ペーパー‐クロマトグラフィー【paper chromatography】

読み方:ぺーぱーくろまとぐらふぃー

濾紙(ろし)の一端試料溶液をつけ、これを展開させるための溶剤をしみこませ、毛細管現象によって試料混合物中の微量成分分離分析する方法濾紙クロマトグラフィー


ペーパークロマトグラフィー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/25 08:54 UTC 版)

解説図、上から順に Lid…ふた、Paper…濾紙
Solvent Front…溶媒先端、Solvent…溶媒

ペーパークロマトグラフィー: paper chromatography)または紙クロマトグラフィー[1]は、濾紙(フィルター)を用いる簡単なクロマトグラフィーである。濾紙の下端から数センチのところにキャピラリー(毛細管)でサンプルスポットし、アルコール類などの溶媒を用いて展開する。そこに発色試薬を噴霧するなどして、スポットが見えるようにする。

原理などは薄層クロマトグラフィー (TLC) と同じだが、展開に時間がかかり(数時間)、あまり使われない。ただし、でできているので、分離したスポットの部分を切り抜いて抽出し、他の実験に使うということもできる。展開方法によって、上昇法、下降法、二次元展開、多重展開など様々な方法がある。

濾紙を構成するセルロース自身が吸着剤担体として優れており、特に水を移動相とする分配クロマトグラフィーにおいて、親水性物質を容易確実に分離することができる。また、それ自身が溶剤のしみこむ毛管(キャピラリー)を持ち、TLC法のガラス板に相当する支持体が不要で、プレート上の固定相として独立している濾紙の機械的な特性、切り取りや折り曲げが可能な便利さがある。アミノ酸その他の親水性物質について、水を固定相とする分配クロマトグラフィーを行う場合には、性能や再現性が良好である。

脚注

関連項目




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