ベイズの定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 15:41 UTC 版)
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確率論や統計学において、トーマス・ベイズ牧師にちなんで名付けられたベイズの定理(ベイズのていり、英: Bayes' theorem)、ベイズの法則、最近ではベイズ・プライスの定理[1]とは、ある事象に関連する可能性のある条件についての事前の知識に基づいて、その事象の確率を記述するものである[2]。例えば、健康問題の発生リスクが年齢とともに増加することが知られている場合、ベイズの定理により、ある年齢の個人のリスクを、単にその個人が集団全体の典型的な例であると仮定するよりも、(年齢を条件として)より正確に評価することができる。
ベイズの定理を応用したものに、推計統計学の手法の一つであるベイズ推定がある。その際、定理に関わる確率は、異なる確率解釈をすることができる。ベイズ確率の解釈では、定理は確率として表現された信念の度合いが、関連する証拠の入手可能性を考慮して合理的にどのように変化すべきかを表現している。ベイジアン推論は、ベイズ統計学の基本である。



定理の説明
まず、確率 P(A) を考える。A は集合 Ω の部分集合とする。P とは、正定値性と加算性を満たし、P(Ω) = 1 を満たす関数である。(数学的には、およそ測度そのものである。)
次に、P(A | B) ≡ P(A ∩ B) / P(B) は条件付き確率の定義であり、元 x ∈ B が x ∈ A を満たす割合である。すなわち B を集合全体として部分集合 A ∩ B の確率を考えるということである。条件とは、Ω の部分集合 B を指定するための条件であり「条件を与える」というのと「部分集合 B を与える」のは等価である。
ベイズの定理は、次の式で表される[3]:
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