ヘーラクレースの死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 13:48 UTC 版)
「ヘーラクレイダイ」の記事における「ヘーラクレースの死」の解説
英雄ヘーラクレースの死は美女イオレーが原因だった。彼女はオイカリア王エウリュトスの娘で、ヘーラクレースはかつてイオレーに求婚したことがあったが、王とその子供たちの反対で結婚できなかった。ヘーラクレースはオイネウス王の娘デーイアネイラと結婚し、嫡子ヒュロスをもうけた後もこのことを忘れなかったのである。のちにヘーラクレースはオイカリアを攻め、エウリュトスの一族を殺し、王女イオレーを捕虜とした。 しかし、これを知ったデーイアネイラはヘーラクレースの愛を疑った。彼女はネッソスからもらった血を媚薬と信じて服に塗り、リカースに持って行かせた。しかしネッソスの血にはヘーラクレースが矢に塗ったヒュドラーの猛毒が混ざっていたため、服を着たヘーラクレースは毒で衰弱し、生きたまま火葬されることを望んだ。ヘーラクレースはヒュロスにイオレーを妻とすることを遺言し、火葬されてオリュンポスに昇り、神となった。
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