ヘプバーンとフィニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:47 UTC 版)
「いつも2人で」の記事における「ヘプバーンとフィニー」の解説
当時、ヘプバーンはメル・ファーラーとの結婚が暗礁に乗り上げていた。『いつも2人で』の撮影現場でヘプバーンに直接会った映画評論家の日野康一によると、ファーラーとカトリーヌ・ドヌーヴらとの浮気が発覚し、ヘプバーンは悲嘆のどん底にいて、眠れぬくらい悩み苦しんでいたという。 撮影が始まるとヘプバーンはひどく緊張していた。気持ちが落ち着くように手を貸してくれたのがフィニーで、彼は初めてヘプバーンに会った時から冗談を言って堅苦しい緊張をほぐし、映画の夫婦の間に軽妙な雰囲気を醸し出すのに貢献していた。ドーネン監督は「この映画を撮っている時のオードリーは見違えるばかりだった。あんなに自由で幸福そうな彼女を見るのは初めてだった。これはアルビー(フィニー)のおかげだった。」と述べている。 内向的なヘプバーンはそれまでは撮影の合間にはすぐに自分のトレーラーに引っ込むことが多かったが、この作品では生まれ変わったように共演者たちと一緒に楽しんでいた。フィニーとは2人でよくしゃべり、冗談を言ったり悪ふざけをしては笑いあったり、ディスコやビストロに出かけていたという。フィニーは若々しく、衝動的で、陽気で、向こう見ずで、ふざけ屋で、おかしくてと、いかめしいメル・ファーラーとは全然違っていた。
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