プリニウスの叙述
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/25 17:27 UTC 版)
「ラス・メドゥラス」の記事における「プリニウスの叙述」の解説
大プリニウスは『博物誌』の中で金の採掘作業の話に触れている。叙述は十分にラス・メドゥラスに適用できる。プリニウスは西暦74年にこの地方の代官 (Procurator) であったため、彼は採鉱作業を見たのであろうし、彼の文章は目撃談のように読むことができる。彼はまた、重い金の粒子が集められるようにと、浅瀬でより細い水流を使って鉱石を洗い流す方法についても叙述している。それに続くのは地下での採鉱の詳細な話である。ラス・メドゥラス周辺では、沖積層の漂砂鉱床が枯渇した後、主脈が探査・発見された。そうした深い鉱脈が周辺の山々で発見されたことから、それらの鉱脈の上に水路や水槽類が建設され、採鉱が始まったのである。 プリニウスは毎年2万ポンド (roman pounds) の金を産出していたと記録している。6万人もの無料労働者を駆使して行われた採掘は、250年間で 165万kgもの金を産出したのである。金の含有量は土砂1t あたりおよそ3gであったとされる。
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