ブロック共重合体ミセル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 09:36 UTC 版)
ミセルの概念は、界面活性剤の小分子からなるコア-コロナ凝集体を説明するために導入されたが、選択性溶媒中における両親媒性ブロック共重合体の凝集体を説明するためにも拡張されている。これらの2つの系の違いを知ることが重要である。これらの2つの凝集体の大きな違いは、構成要素の大きさである。界面活性剤の分子量は一般に1モルあたり数100グラムであるのに対し、ブロック共重合体の分子量は一般に1-2桁大きくなる。さらに、より大きな親水性および疎水性の部位によって、ブロック共重合体は界面活性剤分子と比較して、より顕著な両親媒性を持つことができる。 このような構成要素の違いから、ブロック共重合体ミセルには界面活性剤のような挙動を示すものと、そうでないものとがある。したがって、この2つの状況を区別する必要がある。前者は動的ミセルに属し、後者は動的凍結ミセルと呼ばれる。
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