アタリブレイクアウト 2600
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ジャンル | ブロックくずし |
---|---|
対応機種 | アーケードゲーム、Atari 2600 |
開発元 | Atari, Inc. |
発売元 | NA/EU: Atari, Inc. JP: ナムコ |
デザイナー |
|
プログラマー | Atari 2600 Brad Stewart |
人数 | Up to 2 players, alternating turns |
発売日 | アーケード NA: 1976年5月13日 JP: 1976年5月 EU: 1976年 Atari 2600 NA: 1978年11 月9日 |
『ブレイクアウト』(Breakout)は、アタリによって開発され、1976年5月13日にリリースされたアーケードビデオゲーム。
1972年のAtariアーケードゲームPongの影響を受けたNolanBushnellとSteveBristowの概念に基づいて、Steve Wozniakによって設計された。
概要
『ブレイクアウト』は1976年にアタリが発売。ブレイクアウトには「壁破りの脱獄」という意味がある(当時のアタリはヒッピーが盛んだった背景もあり、マリファナを吸いながら会議をしていた[2]。逮捕者も続出し、刑務所からの脱出という願望が『ブレイクアウト』である[2])。
囚人が壁うちテニスのふりをして塀を崩すことがモチーフになっている。ただし全部崩しても新しい壁が出て来るので、結局脱獄はできない。タイトルロゴデザインにはBREAKとOUTの間に、ラケットで玉を打ち返す縦じま服の囚人が、アメリカ調の漫画絵で描かれている。日本では筐体やチラシにイラストが必要な場合、テニス、卓球、ゴルフ等、道具でボールを打ち返すイラストになっている。
アイデアはアタリのトップであったノーラン・ブッシュネルがハワイに旅行中考えついたものとされているが、『スペースウォー!』 → 『コンピュータースペース』、『オデッセイ』 → 『ポン』のようにセガ(後のセガ・インタラクティブ)から『イレース』の名でライセンス生産されたRamtek社の『クリーン・スウィープ(Clean Sweep)』の亜流ではないかとする説もある。『クリーン・スウィープ』は、ボールが突き進むとブロックが連続して消えるが、『ブレイクアウト』はボールが跳ね返って一つずつ破壊する点が異なる。ブッシュネルが直接開発に関わった最後のゲームで、以後経営のみに専念することになる。なお、実際の設計はアラン・アルコーン率いる開発チームが行った。開発チームの一人がスティーブ・ジョブズである。
同作はアタリにとって『ポン』以来のヒット作となった[3]。武層新木朗は、シンプルなルールやスリリングなゲームバランス、「お手付きは3回まで」[注釈 1]の採用など革新性は枚挙に暇がないとしたうえで、現実世界では実現不可能な面白さが魅力だと述べ、そのデフォルメされた物理法則をアニメ『トムとジェリー』にたとえている[3]。
1978年には「ボールもラケットも2つずつ」「ブロックが降りて来る」「予備のボールが2つ捕らえられている」と3種類のブロックくずしができる『スーパーブレイクアウト』が発売されたが、『スペースインベーダー』のヒットに隠れてしまっている。
後にApple Computerを創設するスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの二人が関わったことでも有名である。「二人が開発した」と誤記された文章がよくあるが、ゲームデザインや基板の基本設計自体には関わっておらず、二人がやったことは回路の部品減らしである。ウォズニアックは後にアップルが発売するパソコンApple IIの設計に際し、『ブレイクアウト』のハードウェア設計に非常に強いインスピレーションを受けたことを証言しており、ウォズニアックの強い要望によってApple IIには『ブレイクアウト』とパドルコントローラーが標準で付属された。アップルがはるか後に発売したiPodにもミニゲームとして収録され、2007年9月からは3Dリメイクの『Vortex』が収録されている。App Storeでもアタリによって『ブレイクアウト』が提供されている。 2022年2月には最新のリメイク作品として『Breakout:Recharged』が発売された。
なお、Google画像検索で「atari breakout」と検索すると、結果の画面でブロックくずしができるようになっている。
影響
日本では「ブロックくずし」としてゲームジャンルになった。スペースインベーダーにも影響を与えた。
関連項目
脚注
出展
- ^ Kyle Orland (February 25, 2015). "Obituary: Gaming pioneer Steve Bristow helped design Tank, Breakout". Ars Technica
- ^ a b “「夜のゲーム大学」が1年半ぶりに帰ってきた。麻野一哉氏,飯田和敏氏,米光一成氏が熱弁を振るい,黒川文雄氏と家入一真氏は“舞台裏”を明かす”. 4Gamer.net (2013年6月25日). 2013年6月26日閲覧。
- ^ a b c 武層新木朗 (2019年4月18日). “現実世界を模した野球ゲームから、現実を超えたブロックくずしへ~進化の可能性を見出したビデオゲーム──ファミコン以前のテレビゲーム機の系譜を語ろう”. 電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない?. 2024年10月15日閲覧。
注釈
- アタリブレイクアウト 2600のページへのリンク