ブルー・スカウトII
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/08 22:36 UTC 版)
「スカウト (ロケット)」の記事における「ブルー・スカウトII」の解説
XRM-90ブルー・スカウトIIは、アメリカ空軍のシステム609Aのブルー・スカウトロケットである。XRM-90は4段で、NASAのスカウトと同じ段構成であったが、4段目は3段目と同じ直径のペイロードの覆いで隠され、第1弾のノズルは、翼の間に裾の広がったスカートを備えていた。そのため、全体として、XRM-90はXRM-89ブルー・スカウトIと見た目の区別がつかないものであった。 最初のXRM-90は1961年3月3日に打ち上げられ、2機目は1961年4月12日に打ち上げられた。両機とも成功し、ヴァン・アレン帯の放射レベルの測定も行われた。2機目のブルー・スカウトIIは、流星塵捕捉装置も備えていたが、再突入カプセルの回収はうまくいかなかった。3機目のXRM-90はNASAによりマーキュリー・スカウト1号として1961年11月に打ち上げられた。これは、マーキュリー計画のために軌道上に通信ペイロードを設置する試みであったが、ロケットは打上げ28秒後に失敗した。この後、空軍はXRM-89とXRM-90を廃止し、RM-91/SLV-1Bブルー・スカウト・ジュニアに転換した。
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