ブリソン諸語からゲール語への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/01 03:40 UTC 版)
「ブリソン諸語」の記事における「ブリソン諸語からゲール語への影響」の解説
ブリソン諸語からスコットランド・ゲール語への影響は、重要であるにもかかわらずあまり知られていない。英語と同様、迂言法の構成は、英語よりずっと表立って現れている。スコットランド・ゲール語はPケルト語からの借用語を数多く持つが、ケルト系言語同士の語彙の重複は英語よりもずっと多いため、Pケルト語とQケルト語の言葉を区別できない場合も存在する。しかしながら「monadh」(荒れ地を意味するゲール語)=「mynydd」(ウェールズ語)=「*monidh」(カンブリア語)など、典型的にそれと分かる共通語彙もある。ブリソン諸語をあまり受けていないと思われるアイルランド・ゲール語を研究することで、ブリソン諸語からスコットランド・ゲール語への影響が見つかることがしばしばある。典型的なのが、元来のゲール語が「srath」(英語にも同綴りで借用されている。「大渓谷」の意であったのが、近縁のブリソン諸語で使われる際には「ystrad」となり、意味もわずかに変わっている。これは、イギリスからアイルランドへのキリスト教化と関連している。
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