フロリバンダ系(FL)の誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 22:55 UTC 版)
「バラ」の記事における「フロリバンダ系(FL)の誕生」の解説
デンマークのポールセン兄弟が従来ある「ドワーフ・ポリアンサ系」の花を大きくし、北ヨーロッパの寒さに耐えられる品種を作出しようとしていた。1911年にポリアンサ系の「マダム・ノババード・レババースル」とランブラー系の「ドロシー・パーキンス」をかけ合わせ「エレン・ポールセン」を作り出し、続く1924年にはポリアンサ系の「オルレアンローズ」とハイブリッド・ティー系「レッドスター」の交配で「エルゼポールセン」「キルステンポールセン」などを出し、「ハイブリッド・ポリアンサ系」と命名された。 これを受けて、アメリカのブーナーなどが改良を続け、この系統は「フロリバンダ(英語版)系」と命名された。さらにドイツのコルデスが1940年に「ピノキオ」を発表した。ブーナーがこれに追随して「レッド・ピノキオ」「ラベンダー・ピノキオ」を発表し、これがフロリバンダ系の完成と言われる。 その後、フロリバンダ系の改良は色の多様性を求めることに重点がおかれ、1944年にはドイツのタンタウが「フロラドラ」、1949年ブーナーが「マスケラード」を、1951年にコルデスが「インデペンデンス」を作出した。「フロリバンダ系」は新しい系統であるが、切り花ではスプレーバラとして利用されるため、多くの品種が作り出されることとなった、またハイブリッド・ティーとの交配も試みられ、ますます多様性を強めている。
※この「フロリバンダ系(FL)の誕生」の解説は、「バラ」の解説の一部です。
「フロリバンダ系(FL)の誕生」を含む「バラ」の記事については、「バラ」の概要を参照ください。
- フロリバンダ系の誕生のページへのリンク