フランスの会計監査役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 14:49 UTC 版)
フランスの会社の会計監査役(コミッセール・オ・コント、仏: Commissaire aux comptes (CAC))は、フランスの株式会社 (SA) や株式合資会社 (SCA) では必置の機関である。有限会社 (SARL) では原則として設置は任意であるが、一定の資本金を超える会社は設置する必要がある。後述の監査役会構成員 (Membre du Conseil de surveillance)とは別の役員である。1966年のフランス商法改正以前の法文上の名称は監査役(コミッセール、仏: Commissaire)であったが、出資検査役(仏: Commissaire aux apports)と区別するため、実務上の名称に合わせて現在の名称に改められた。 会計監査役 (CAC) は日本の会社の監査役と会計監査人の両方を合わせたような役員である、その法文上の名称とは裏腹にその権限は会計監査のみならず業務監査を含む。株式会社 (SA) の会計監査役 (CAC) は取締役会 (CA) や監査役会 (Conseil de surveillance)に出席する。 会計監査役 (CAC) は、株主総会で選任・解任する。 会計監査役 (CAC) には、専門会計士(仏: Expert comptable)の資格が必要とされる。 会計監査役 (CAC) の職務を補佐するため、会社が会計監査役補佐 (Commissaire aux comptes adjoint)を置くこともある。
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