フォーカルプレーンシャッターの操作方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/02 16:39 UTC 版)
「グラフレックス」の記事における「フォーカルプレーンシャッターの操作方法」の解説
グラフレックスは特徴的な固定マルチスリット式フォーカルプレーンシャッターを採用している。「ふんどし」と呼ばれる長い幕に大小5つのスリットが固定して開いており、必要に応じてスリットを選んで使用するため、構造的に狂ったり故障する箇所がない。もちろん酷使すれば布幕に引いてあるゴムが剥がれて穴が開くし、逆に使わなさすぎればゴムがくっついてダメになるが、しかしもしそうなっても修理は容易で、蘇生は可能である。 スリットの間隔はカメラのサイズによって変わるが、スリットの幅は1/8 in、3/8 in、3/4 in、1 1/2 in、T露出用の画面長辺長の5種に決まっており、通常上方のパネルにある蝶ネジを巻いて幕を巻き上げるとだんだんスリットは狭くなり、小窓に「1/8」「3/8」「3/4」「1 1/2」「T」の数字を出すことで5段階に設定する。スリットを広くしたい時は後方にあるレバーを後ろに引けば1段ずつスリップする。スプリングのテンションは通常右側面下方のパネルについているノブを巻き、その上方の窓に1から6までの数字を出すことで6段階に設定する。テンションを弱くしたい時はノブのすぐ近くにある小突起を上に押すと1段ずつ緩む。スリットとテンションの組み合わせでT、1/10秒から1/1000秒まで25段階のシャッター速度設定が可能であり、その組み合わせを示すシャッター速度表がボディーかピントフードに必ずついている。 スリット1/8 3/8 3/4 1 1/2 T テンション11/350秒 1/110秒 1/40秒 1/10秒 T テンション21/440秒 1/135秒 1/50秒 1/15秒 T テンション31/550秒 1/160秒 1/65秒 1/20秒 T テンション41/680秒 1/195秒 1/75秒 1/25秒 T テンション51/825秒 1/235秒 1/80秒 1/30秒 T テンション61/1000秒 1/295秒 1/90秒 1/35秒 T
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