フォリーの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 09:12 UTC 版)
フォリーは16世紀末から17世紀にかけて、大邸宅などの庭園の装飾要素として導入されたが、18世紀から19世紀にかけて全盛期を迎えた。ルネサンス期のイタリア貴族の大邸宅や、フランスやイギリスの貴族が郊外に築いた邸宅の中には、ローマ時代のヴィラや中世の修道院など、放置されていた絵画的な廃墟を取り込んで造園するものがあったが、こうした廃墟が敷地内にない場合は、わざと廃墟を庭園内に新築することがあった。こうした構造物は、庭園を発注した貴族らや庭園を設計した建築家にちなんで、「誰々のフォリー」と呼ばれた。しかしフォリーは完全に実用的目的なしで建てられたものばかりでもなく、ブロードウェイ・タワーなどのように、もとは古城などの外観をした狩猟のための塔であったものが、後に目的を失ってフォリーと化したものもある。
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