フィンの神性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 20:26 UTC 版)
フィンの原型となったのはフィンド(Find)という知恵や知識を擬人化した存在である。フィンドはヴィンドンヌス(ドイツ語版)と呼ばれる大陸のケルトの神と同源であると考えられている。フィンドはフィンだけではなく、フィンタン(英語版)の原型にもなったのではないかと考えられている。マッカーナはウェールズの伝説上の人物グウィン・アップ・ニュッズ(英語版)もヴィンドンヌスに対応する存在であるとし、フィンと比定している。 また、フィンはゴル・マックモーナやアイレンと言った隻眼の人物と対峙するが、これはルーによる隻眼のバロール退治と類似している。マッカーナはこの類似を「単なる偶然以上の物」とし、この他にも様々な類似点があることからフィンがルーの別名であった可能性を示す説がある事を紹介している。 フィンの幼名デムナは「ダマジカ」を意味し、息子のオシーンは「子鹿」を、孫のオスカルは「鹿を可愛がる者」を意味する。また妻のサーバは鹿に変えられるなどフィンと鹿の関係を示す要素は多い。マルカルはこれを先史文明におけるシカ信仰と結びついているとしている。
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