ファイルのアクセス制限
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/11 06:36 UTC 版)
「Novell Storage Service」の記事における「ファイルのアクセス制限」の解説
NWFS(NetWare 3.x/4.x)と同様に SRWCEFMA のアクセス属性でアクセス制御 (Novell ではトラスティ - trustee と呼ぶ)を行う。 S- Supervisor 権 R- ファイル読み出し権 W- ファイル書き込み権 C- ファイル作成権 E- ファイル削除権 F- ファイル名検索権 M- ファイル名変更権(ファイル属性も変更できる) A- ファイルアクセス制御権 ユーザにトラスティのないディレクトリは不可視であるため、ユーザ自身がアクセスできないディレクトリは存在すらわからない。ユーザに関係のないディレクトリが見えないため、クライアント側では不要な共有フォルダの一覧を開くためのネットワークトラフィック、キャッシュ能力が低くても必要な共有ディレクトリを開くことができる。不要なフォルダが見えないため、クライアントからは必要なファイルにアクセスしやすい。 一般に読み出し専用のディレクトリにはトラスティ RF を与える。ユーザが自由に読み書きできるディレクトリであればトラスティは RWCEFM を与える。A権(アクセス制御権)を与える場合は注意を要する。管理者レベルではなくユーザレベルで権限を他人に委譲することができるからである。S 権は本来与えるべきではない。管理者やバックアップ用のオペレータから管理不能の不可視のディレクトリを作成することができるからである。逆に言えば、管理者が信頼できない場合、ユーザ側が S 権を行使して管理者を排除することができる。 C 権だけのフォルダは、ドロップボックスと呼ばれ、ユーザがファイルを保存することはできるが、開いて中身を開くことができない。 R 権だけのフォルダは、ファイル名のパスが分かっていればユーザからは不可視であるが、開くことができる。
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