ピアソン記念館
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 ピアソン記念館Pierson Memorial Museum |
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高台に建つピアソン記念館
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| 施設情報 | |
| 正式名称 | ピアソン記念館[1] |
| 前身 | ジョージ・ペック・ピアソン邸 |
| 事業主体 | 北見市 |
| 管理運営 | 特定非営利活動法人ピアソン会（指定管理者）[2] |
| 建物設計 | ウィリアム・メレル・ヴォーリズ[3] |
| 開館 | 1971年（昭和46年）5月31日 |
| 所在地 | 〒090-0036 北見市幸町7-4-28 |
| 位置 | 北緯43度48分23.3秒 東経143度53分12.8秒 / 北緯43.806472度 東経143.886889度座標: 北緯43度48分23.3秒 東経143度53分12.8秒 / 北緯43.806472度 東経143.886889度 |
| アクセス | 「北見駅」より徒歩15分 |
| 外部リンク | NPO法人ピアソン会 |
| プロジェクト:GLAM | |
ピアソン記念館（ピアソンきねんかん）は、北海道北見市にある歴史的建造物および博物館。
大正時代から昭和初期にかけて宣教活動に従事したアメリカ人宣教師夫妻の[4]ジョージ・ペック・ピアソンとアイダ・ゲップ・ピアソンの業績を記念して[5]、その旧邸を資料館としたものである。
2004年（平成16年）4月から指定管理者制度により、特定非営利活動法人ピアソン会が管理・運営している[2]。
1996年（平成8年）に北見市指定文化財に指定され（北見市指定文化財第10号）[6]、2001年（平成13年）には北海道遺産に選定された[7]（2001年10月22日選定）。
概要
ピアソン記念館は、北見の創成期の精神・文化などに大きな役割を果たしたアメリカ人宣教師ピアソン夫妻の私邸を、記念館として復元したものである。
この私邸は、ピアソン夫妻が15年間にわたって生活した木造2階建の西洋館で、建築技師のウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により建設された[8]。
上下に開閉する大きな窓が特徴の[9] 北見市最古の洋館として知られていたが[8]、後に設計者が判明するまではピアソン自身が設計・監督して建設されたと考えられていた[10]。
1970年（昭和45年）に設計者不明のまま[8]、復元保存の工事が始まった[11]。
1995年（平成7年）に山形政昭の研究によって、ヴォーリズが設計したことが判明し[8]、設計図の原本も発見された[10]。
2004年（平成16年）11月にボーリズ記念室を開設してその紹介も行うようになった[3]。
この記念館は、ピアソン夫妻の功績を広く知らせるだけではなく、ヴォーリズが設計した日本最北の建築物を保存するという機能をもっている。
ピアソン夫婦が15年間生活した後は、神原信一が8年間、ツルーメン宣教師[注釈 1]が4年間、唐笠学医師（俳名・唐笠何蝶）が8年間入居した[10]。
その後は、1952年（昭和27年）から北見児童相談所として利用され、1963年（昭和38年）以降は様々な団体が活用した。
1968年（昭和43年）から北見市の所有となり、1970年（昭和45年）に北見市が復元工事を行い、1971年（昭和46年）にピアソン記念館として開館された。
2009年（平成21年）10月24日から臨時休館し[12]、同年12月まで2か月間かけて床の張替えなど補修工事を行った[13]。
2012年（平成24年）MISIAの26枚目のシングル「恋は終わらないずっと」PVの撮影が行われた。
なお、ピアソンの出身地であるエリザベス市（アメリカ合衆国ニュージャージー州）と[9] 北見市は1969年（昭和44年）に姉妹都市提携を結んでいる[14]。
沿革
- 1913年（大正2年） - 建設地が現在位置に決まる[10]
- 1914年（大正3年） - ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により[8] ピアソン邸が建設され[15]、ピアソン夫妻が15年間居住する[10]。所有者は長老派教会[10]。
- 1928年（昭和3年） - ピアソン夫妻が米国へ帰国、上原信一が約8年間居住する[10]
- 1935年（昭和10年） - ツルーメン宣教師が4年間居住する[10]
- 1939年（昭和14年） - 唐笠学医師が取得し、約8年間居住する[10]
- 1952年（昭和27年）10月 - 北見市児童相談所が使用する[10]
- 1953年（昭和28年）7月 - 北見市の所有となる[10]
- 1955年（昭和30年）10月 - 北海道の所有となる[10]
- 1963年（昭和38年）12月 - YMCA等が使用する[10]
- 1968年（昭和43年）6月 - 北見市が北海道より建物及び用地を取得する[10]
- 1969年（昭和44年）12月 - 北見市教育委員会が文化財として復元保存を決定[10]
- 1970年（昭和45年）9月24日から12月19日 - 北見市が復元工事をおこなう[10]
- 1971年（昭和46年）5月31日 - ピアソン記念館として開館[7]
- 1984年（昭和59年） - 北網圏北見文化センター設立、同署管理施設となる[10]
- 1995年（平成7年） - ヴォーリズが設計したことが判明[8]
- 1996年（平成8年） - 北見市指定文化財に指定される[6]
- 2001年（平成13年） - 北海道遺産に選定される[7]
- 2004年（平成16年） - 指定管理者制度による特定非営利活動法人ピアソン会の管理・運営へ移行[3]
- 2004年（平成16年） - 11月にヴォーリズ記念室を２階に開設する
- 2009年（平成21年） - 臨時休館し[12]、補修工事を実施[13]
展示品・収蔵品
利用案内
所在地：北海道北見市幸町7-4-28
- 開館時間：9:30から16:30
- 休館日：月曜日、祝日の翌日（月曜日の場合はその翌日）、年末年始（12/30から1/6）
- 入館料：無料
- 案内、ガイドあり。日本語、英語、中国語、韓国語の音声案内あり。
交通アクセス
脚注
出典
- ^ 北見市ピアソン記念館条例
- ^ a b “ピアソン記念館 NPOに管理を委託 市、4月から 開館時間も延長”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2003年2月28日)
- ^ a b c d “北見・ピアソン記念館設計 ボーリズ紹介 記念室を開設”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年11月28日)
- ^ “北見人気質 きたみ100年再点検 第3部 7 歴史を受け継ぐ 汗と涙の民衆史に光 来月の市民劇に脈打つ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1996年6月29日)
- ^ “北へ…異色人物伝 41 ジョージ・ペック・ピアソン、1861－1939／アイダ・ゲップ・ピアソン、1862－1937 夫妻で農村伝道貫く”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2000年4月16日)
- ^ a b “ふるさと100年 ピアソン記念館とハッカ記念館 市文化財に指定へ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1996年7月5日)
- ^ a b c “北見の「ピアソン記念館」 7日からライトアップ 「北海道遺産」を記念して 長い冬の夜に温かい彩り”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2001年11月22日)
- ^ a b c d e f “北見市最古の洋館設計者明らかに”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1995年11月16日)
- ^ a b “次世代へ 北海道遺産 3 ピアソン記念館（北見市） 伝道支えた洋館と自然”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2002年10月20日)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 特定非営利活動法人ピアソン会 編『開館50周年記念誌 北見市指定文化財第10号 ピアソン記念館』株式会社マイプリンター、2021年、5頁。
- ^ 特定非営利活動法人ピアソン会 編『開館50周年記念誌 北見市指定文化財第10号 ピアソン記念館』株式会社マイプリンター、2021年、6頁。
- ^ a b “北見のピアソン記念館 2カ月かけ大改修 傷み激しく あすから臨時休館”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2009年10月23日)
- ^ a b “内装など一新 改修工事終了 北見・ピアソン記念館”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2009年12月24日)
- ^ “姉妹都市から子どもの絵 提携40周年記念 北見に47点展示”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2009年10月28日)
- ^ “ほっかいどう 歌の風景 EMIKO「北見のひとよ」＝北見市 帰郷し気づいた空の青さ”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2014年4月13日)
- ^ a b “新年号・第6部 オホーツク特集 オホーツクの歴史的建造物 開拓期の面影今に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2007年1月1日)
- ^ a b 特定非営利活動法人ピアソン会 編『開館50周年記念誌 北見市指定文化財第10号 ピアソン記念館』株式会社マイプリンター、2021年、15頁。
注釈
- ^ 文献によってはトレーメン宣教師とも表記される
外部リンク
| 典拠管理データベース: 人物 |
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固有名詞の分類
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