ビタミンAへの変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 07:06 UTC 版)
β-カロテンは2つのレチニル基から構成されている。動物の小腸の粘膜中で酵素 β-カロテン-15,15'-モノオキシゲナーゼ(EC 1.14.99.36)によってビタミンA(レチノイド)の一種であるレチナールに分解され、肝臓や体脂肪に蓄えられる。ヒトや数種の哺乳類ではレチノールの形にする。 動物の種類によって、カロテンをレチナールにする能力には差がある。肉食動物では一般に摂取したカロテノイドを変換する能力は低く、特にネコやフェレットなど純粋な肉食動物はβ-カロテン-15,15'-モノオキシゲナーゼを欠いているので、レチナールへは全く変換されない。つまり、それらの動物ではカロテンからはビタミンAは形成されない。
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