ビオンM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/26 06:03 UTC 版)
2013年、改良型にあたるビオンMの運用が始まった。この型ではカプセルに結合する機械船が改良され、軌道修正能力や着陸地点の制御が向上したとされている。太陽電池の追加と生命維持装置の改良により、軌道上での実験期間は従来の3週間から最大半年間に伸ばされた。運用軌道の高度も200-300kmだったものがより放射線量の多い575kmに変更され、効率的に宇宙線被曝実験が行えるようになった。 ビオンM型の1号機は2013年4月19日にバイコヌール宇宙基地からソユーズ2.1aロケットにより打ち上げられ、無事に地球周回軌道に投入された。 2013年5月19日、無事、地球に帰還したが、ハツカネズミの半数や、スナネズミの全てが死亡した。ただし、ロシア科学アカデミーは、これら動物の大量死は予想された結果だとしている。有人火星飛行に道を開くことが期待されるデータがもたらされたと発表された。
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