ハットルグリムス教会とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 建物・施設 > 施設 > 教会 > プロテスタントの教会堂 > ハットルグリムス教会の意味・解説 

ハットルグリムス‐きょうかい〔‐ケウクワイ〕【ハットルグリムス教会】


ハットルグリムス教会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/03 08:10 UTC 版)

ハットルグリムス教会の正面口
側面から眺めたハットルグリムス教会

ハットルグリムス教会(アイスランド語:Hallgrímskirkja, ハトルグリムスキルキャ)は、アイスランドの首都レイキャヴィークにあるルター派の教会である。建物はコンクリート製で、73メートルの高さのある塔を備え、アイスランドで最も大きな教会でもある。Smáratorg Towerが完成までは国内で最も高い建物でもあった[1]。教会の名前はアイスランドの聖職者であり詩人であるHallgrímur Péturssonの名前にちなんでつけられている[2]

概要

ハットルグリムス教会はレイキャヴィークの中心部に位置し、町のどこからでも見ることができるランドマークになっている。Guðjón Samúelssonが1937年に設計を依頼された。彼曰く、教会のデザインはアイスランドの溶岩玄武岩の風景になぞらえているのだという[3]デンマークグルントヴィークス教会に通じる表現主義建築による教会堂である。

1945年に建設が開始されてから1986年に完成するまで、実に41年の歳月を要した。ランドマークとなる塔は教会全体が完成するだいぶしていた。聖歌隊席の下にしつらえられた地下聖堂は1948年に、尖塔と両翼は1974年に[3]身廊は1986年に完成、聖別された[1]。内部は1676平方メートル。2008年には主塔の大規模な改修が行われ、足場に覆われたが、2009年には改修が完了し、足場も撤去された。

ハットルグリムス教会にはドイツ・ボンのオルガン製作者ヨハンネス・クライスの手による大型パイプオルガン(手鍵盤4段と足鍵盤、実働ストップ72、パイプ5,275本)が設置されている。

教会は展望塔としても利用されている。展望台からはレイキャヴィークの街と周辺の山々が一望できる。最上階まではエレベーターが通じているが、有料である。

アレクサンダー・スターリング・カルダーの手による探検家レイフ・エリクソンの像が、建設前から教会前の広場に設置されている[4]。これは1930年に、シンクヴェトリル930年に行われたアイスランド議会アルシングの一千周年を記念してアメリカ合衆国から寄贈されたものである[3]

脚注

出典

  1. ^ a b Organ Fireworks VII – Christopher Herrick at the organ of the Hallgrimskirkja (CD). Hyperion. 1997.
  2. ^ Other Icelandic churches named in memory of Hallgrímur Pétursson are the Hallgrímskirkja in Saurbær, where Pétursson was minister and, since 1957, the is:Hallgrímskirkja í Vindáshlíð (Kjós).
  3. ^ a b c Noyes, David (March–April 2009). “Iceland – Europe's coolest little hot spot”. Going Places (AAA):  28. 
  4. ^ Maxine Snowden『北極・南極探検の歴史 極限の世界を体感する19のアクティビティ』丸善出版、2016年、13頁。 ISBN 978-4-621-30068-8 

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハットルグリムス教会」の関連用語

ハットルグリムス教会のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハットルグリムス教会のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハットルグリムス教会 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS