ハッキネンの初栄冠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 07:04 UTC 版)
「1998年のF1世界選手権」の記事における「ハッキネンの初栄冠」の解説
第15戦ルクセンブルクGP予選ではフェラーリのミハエル・シューマッハとエディ・アーバインがフロントローを獲得し、ミカ・ハッキネンは3番手に終わった。この時点ではフェラーリの圧倒的優勢が伝えられたが、決勝レースではスタートこそ、順位が変わらないまま進んだが、ハッキネンはアーバインをコース上で抜き、シューマッハを追い上げる。シューマッハが1回目のピットストップに入ったときには、ファステストラップ連発でシューマッハとの差を広げ、自らのピットストップでハッキネンが逆転。そのまま逃げ切って勝利し、4点差をつけて最終戦日本GPを迎えた。ここでシューマッハが優勝しても、ハッキネンは2位ならばチャンピオンとなれる。予選は1位シューマッハ、2位ハッキネンと両雄が譲らずフロントローを分け合った。しかし、シューマッハは決勝のスタート直前に痛恨のエンジンストール、最後尾から追い上げを図るもリアタイヤバーストでリタイアした。この瞬間ハッキネンにとって初のドライバーズチャンピオンが決定、そのままチェッカーを受けた。 この年の成績はハッキネンが8勝9ポールポジション、シューマッハが6勝3ポールポジション。ふたりは1990年マカオGP以来のライバルだが、シューマッハが若くして2度のチャンピオンとなったのに対し、ハッキネンは所属チームの長引く不振などで大きく遅れをとっていた。この年実現した直接対決では互いの力を認め合い、日本GPでは優勝しピットに戻ったハッキネンをシューマッハが祝福するという一場面もあった。
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