ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストとは? わかりやすく解説

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ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 06:42 UTC 版)

ハインリヒ・ヴィルヘルム・
エルンスト
Heinrich Wilhelm Ernst
エルンストのリトグラフ。下に直筆のサインが書かれている。
基本情報
生誕 1814年5月6日
オーストリア帝国ブリュン
死没 (1865-10-08) 1865年10月8日(51歳没)
フランス帝国ニース
学歴 ウィーン音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト
作曲家
担当楽器 ヴァイオリン
音楽・音声外部リンク
エルンストの作品を試聴する
シューベルトの「魔王」による大奇想曲 Op.26 - ヴァディム・レーピン(ヴァイオリン)の演奏、Warner Classics提供YouTubeアートトラック
ヴェニスの謝肉祭による変奏曲 Op.18 - ヨゼフ・シュパチェク英語版ゴードン・バック英語版(ピアノ)の演奏、NAXOS of America提供YouTubeアートトラック
悲愴協奏曲 嬰へ短調 Op. 23 - アーロン・ローザンド(ヴァイオリン)とルイ・ド・フロマン指揮ルクセンブルク放送交響楽団の演奏、NAXOS of America提供YouTubeアートトラック

ハインリヒ・ヴィルヘルム・エルンストチェコ語: Heinrich Wilhelm Ernst, 1814年5月6日 - 1865年10月8日)は、オーストリア帝国(現在のチェコ)生まれのヴァイオリニスト作曲家

経歴

1814年、モラヴィア地方ブリュン(現ブルノ)生まれ。9歳のころからヴァイオリンをはじめ、神童と言われた。ウィーン音楽院でヨーゼフ・ベームにヴァイオリンを習い、作曲をイグナーツ・フォン・ザイフリートに師事した。1828年ニコロ・パガニーニの演奏を聴いて超絶技巧のヴァイオリン演奏に目覚め、人前で決して練習を見せないパガニーニの演奏をこっそり聞くなどして苦心の末に彼の作品を再現。後にパガニーニを含む聴衆の前で『ネル・コル・ピウ変奏曲』を弾き、作曲者であるパガニーニを吃驚させたといわれている。

パガニーニを髣髴させる変奏曲や幻想曲を多く残し、生前は『ヴェニスの謝肉祭による変奏曲』作品18が彼の代名詞となっていた。パガニーニの後継者と目され、ヨーロッパ中を演奏して回ったエルンストは、1862年神経痛のため引退し、その後も作曲を続けていたが1865年にパガニーニと同じくニースで没した。

現在では、難曲として知られるヴァイオリン独奏曲「フランツ・シューベルトの『魔王』による大奇想曲」作品26、「悲愴協奏曲」作品23などごく一部の作品が演奏されている。

外部リンク

脚注





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