ノッチディスプレイ
【英】notch display
ノッチディスプレイとは、スマートフォンの前面がすべてディスプレイになっているような狭額縁の端末で、カメラやセンサー類をフロント面に搭載するための策として設けられたディスプレイのくぼみ部分のことである。
「ノッチ」とは英語で「くぼみ」「切り欠き」といった意味の語である。
ノッチディスプレイは、カメラ等を搭載するために必要な領域をノッチ内に収め、それ以外はすべてディスプレイとして使えるデザインとして用いられる。ディスプレイの上下左右の狭額縁化を徹底的に進めて削れない領域だけをノッチの形で残した結果ともいえる。
ノッチディスプレイのデザインは2017年にAppleのフラッグシップモデル「iPhone X」に採用されたことで大きな注目を集めた。Appleは翌年に発表した後継モデル「iPhone Xs」「iPhone Xs Max」および「iPhone XR」にもノッチを設けたデザインを採用している。ハードウェアキーのホームボタンも撤去されており、ノッチがなければ本体前面は全てディスプレイであるといっても過言でないデザインとなっている。
2018年現在、Appleの他にも、たとえば中国のOppoなど、ノッチを設けたデザインのスマートフォンが増えつつある。ノッチを排除するためにカメラ等の機構をスライド式にするような構造の端末も登場している。
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