ネイティブ・アメリカンと熱水泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 16:16 UTC 版)
「世界の温泉地一覧」の記事における「ネイティブ・アメリカンと熱水泉」の解説
北アメリカには多数の熱水泉が存在し、大きなものは全てネイティブ・アメリカンによって使用されていた記録が残っており、1万年以上前から使用されていた温泉もある。ネイティブ・アメリカンは温泉を聖なる癒しの場所と考えていた。アリゾナ州トノパでは、数千年の間地面から自然に熱水が沸き出ていた可能性がある。そのため住民はこの地域を「茂みの下の熱い湯」を意味するトノパと名づけた。この温泉のふちにネイティブ・アメリカンの廃墟はないが、泉のすぐ西に、穀物をひいて粉にする臼の穴が複数、土器のかけらや古器物が発見されたことから、遊牧の狩猟採集民が長年この地を行き来していたことは確かである。現在残っているトノパの泉あるいはその傍で、非常によくできた石鏃が発見されており、狩猟の場としてよく利用されたことがうかがえる。古器物が豊富にあることは、温泉が有史以前の人々にとって大切であったことを示している。
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