ニュートリノおよび重力波に対するシャピロ遅延
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 02:33 UTC 版)
「シャピロ遅延」の記事における「ニュートリノおよび重力波に対するシャピロ遅延」の解説
SN 1987Aからのニュートリノと光子がほぼ同時に観測されたことから、高エネルギーのニュートリノに対するシャピロ遅延は光子に対する遅延と10%以内で一致するはずであり、これは、ニュートリノが光速に非常に近い速度で運動していることを示唆する近年のニュートリノ質量(英語版)の見積もりとも矛盾しない。2015年現在、重力波はいまだ直接観測されていないため、重力波のシャピロ遅延に関するデータは存在しない。しかし、一般相対性理論やその他の重力の計量を取り扱う理論では、重力波のシャピロ遅延は光やニュートリノと同一であると予測されている。 これに対して、テンソル・ベクトル・スカラー重力などの修正ニュートン力学に従い、ダークマターを必要としない修正一般相対性理論では、重力波に対するシャピロ遅延はニュートリノや光子に対するものよりも小さくなる。
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