プニクトゲン間化合物とは? わかりやすく解説

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プニクトゲン間化合物

(ニクトゲン間化合物 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/31 07:05 UTC 版)

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窒化リンの単分子。

プニクトゲン間化合物(プニクトゲンかんかごうぶつ)とは、複数の異なるプニクトゲン: pnictogen第15族元素)である窒素リンヒ素アンチモンビスマスが結合した化合物の総称である。

一覧

N P As Sb Bi
N N2, N4, N
P PN, PxNy, P3N5 P2, P4, P
As AsN, (AsN)x AsP3 As4, As
Sb SbN SbP SbAs, Sb3As Sb
Bi BiN BixSby Bi

各化合物の詳細

リンプニクトゲン化合物

  • 窒化リン (PN, PxNy) :黄橙色の固体。800℃で分解。水と反応しリン酸アンモニアを生成する[1]
  • 五窒化三リン (P3N5) :純度の高いものは白色固体。純度の低いものはリンと窒素の原子比が3:5の整数にならない。結晶構造は常圧化のαと6GPa以上で現れるγを持つ他、計算科学的には43GPaでもう1つの結晶構造δの存在が推定されている[2]。αは四面体が積み重なった構造をしている[3]。850℃で分解。水と反応しリン酸とアンモニアを生成する[4]

ヒ素プニクトゲン化合物

  • 窒化ヒ素 (AsN) :常温で固体。気体は単分子だが、固体はオリゴマーを形成している[5][6]
  • 三リン化ヒ素 (AsP3) :常温で固体。高電圧、高周波数の半導体に用いられる[7]

アンチモンプニクトゲン化合物

  • 窒化アンチモン (SbN) :常温で固体。加熱すると分解する[8]。高純度で半導体として使用可能[9]
  • リン化アンチモン (SbP) :常温で固体。高電圧、高周波数の半導体に用いられる[10][11]
  • ヒ化アンチモン (SbAs) :常温で固体。融点は680℃[12]。自然界でヒ化アンチモン (Stibarsen) という名の鉱物として産出する[13]
  • 一ヒ化三アンチモン (Sb3As) :自然界でパラドクラス鉱 (Paradocrasite) という名の鉱物として産出する[14]

ビスマスプニクトゲン化合物

  • 窒化ビスマス (BiN)[15]
  • アンチモン化ビスマス (BixSby) :金属結合をした合金状態であり、ビスマスとアンチモンの比率はさまざまである[16]

出典

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関連項目




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