ナルヴィク占領
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 04:08 UTC 版)
ナルヴィク攻略を担当したドイツ軍は第139山岳兵連隊で精鋭部隊であり、指揮官エデュアルト・ディートル少将は、ヒトラーの信頼がとりわけ厚かった。4月9日早朝に、ドイツ軍はナルヴィクとノルウェー第6師団の重要な武器貯蔵庫であるElvegårdsmoenを、無血で占領した。ナルヴィク地区の防衛司令官コンラード・サンドロ大佐は、無用の流血を避けるため市内で部隊とともに降伏した。Elvegårdsmoenの武器貯蔵庫には、2個連隊を装備するのに十分な小銃、弾薬、制服とともに、ディートルの部隊が3ヶ月近く食い繋げられる糧食があった。 荒天の中を駆逐艦輸送したため、甲板上にあった重装備は、すべて流されてしまい、上陸部隊は重火器を欠いていた。さらに、ドイツ軍の計画では、ノルウェー軍の沿岸砲台を使って、予想されるイギリス海軍からの攻撃に対抗するつもりであったが、実際には、歴代ノルウェー政府の怠慢により沿岸砲台は存在しなかった。さしあたってのドイツ軍の目標は、バルドゥフォス(ナルヴィクより北約50km)の飛行場を確保することと、スウェーデン国境までの鉄道路を確保すること、ノルウェー軍の反撃に備えて防衛陣地を構築すること、であった。
※この「ナルヴィク占領」の解説は、「ナルヴィクの戦い」の解説の一部です。
「ナルヴィク占領」を含む「ナルヴィクの戦い」の記事については、「ナルヴィクの戦い」の概要を参照ください。
- ナルヴィク占領のページへのリンク