ドーナツショップの一覧とは? わかりやすく解説

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ドーナツショップの一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/19 21:28 UTC 版)

クリスピー・クリーム・ドーナツによる、自動化された製造ライン

本項では、ドーナツショップの一覧(ドーナツショップのいちらん)について記す。

ドーナツは世界中で親しまれており、家庭で作るだけでなく、スーパーマーケットやベーカリー、専門店で購入することができる 。小麦粉を原料とする生地を揚げて 作ることが多く、リング状にしているか、中に詰め物をしていることが一般的である。

概要

カナダ

オンタリオ州ションバーグ英語版にある ティムホートンズの店舗

カナダにおいてはその人気ぶりから、非公式の「国民食」と呼ばれている[1] 。人口一人あたりのドーナツ店の集中度はカナダが世界一であり[2]、人口一人当たりのドーナツの消費量も同様である[3]。カナダ最大のドーナツチェーン店として Tim Hortonsが知られている[3]

アメリカ

2010年1月13日の時点において、アメリカ合衆国のプロビデンス大都市圏英語版は、人口一人当たりのドーナツ店の集中度が最も高い (人口100,000人あたりドーナツの店舗は25.3件)[4] 。全米で展開している店も含め、様々な店があり、コーヒーも提供する店もある[5][6]。また、フォーブスジャパンの2020年の記事によると、ロサンゼルスは「ドーナツの首都」として認知されている[7]

日本

日本はカナダに次いで人口一人あたりのドーナツ店が多い[8]。また、ミスタードーナツはもともとアメリカ生まれだが、ダスキンによって日本に進出し、日本人に合わせた路線を展開したことで成功を収めた[9]

一覧


本項ではチュロスマラサダといった菓子もドーナツの一種として扱う。

名前 創業年 備考
Allie's Donuts 1968 ノースキングスタウンにあるドーナツ店
ビーバーテイルズ(BeaverTails) 1978 1978年オンタリオ州キラロー英語版で創業。本社はモントリオールにある。
Bess Eaton 1953 1953年に Angelo "Bangy" Gencarelli Jr.が創業した。ハンドカット(生地を手作業でカットすること)ドーナツと コーヒー で知られていた。ロードアイランド州ウェスタリーに本社を置き、同州のほか、 マサチューセッツ州コネチカット州にも事業を展開しており、合わせて56店舗ある。
Big Apple Donuts and Coffee 2007 マレーシアにあるドーナツとコーヒーの専門店で、Big Apple Interasiaが運営している[10]
カフェデュモンド(Café du Monde) 1862 ニューオーリンズフレンチ・クオーターディケイター・ストリート にあるコーヒー専門店。 カフェ・オ・レ とフランス式ベニエで知られている
Cardigan Donuts 2017 ミネアポリスにあるドーナツチェーン店 [11]ミネアポリス・スカイウェイ・システム内に2つの店舗がある[12]
Churromania 1997 ベネズエラ発のチュロスチェーン店で、1997年に Ariel Acosta Rubioとその妻 Maria Alejandra Bravoが設立した[13] 本社はフロリダ州 マイアミにあり、6つの国で120以上のフランチャイズ店舗がある[13]
Coffee Time 1982 1982年にオンタリオ州Boltonにて創業したコーヒーチェーン店で、トロントに本社がある
Country Style 1962 ファスト/カジュアル寄りのコーヒーチェーン[14]
Dawn Donuts 1958 ミシガン州フリントにあるドーナツチェーン店。1991年に大半の店がダンキンドーナツに売られており、製造工場およびフリント周辺の2店舗の運営を続けている。
Daylight Donuts 1954 オクラホマ州のデイ夫妻が設立したドーナツ店で、1000店舗が存在する[15][16][17]
Donut Dip 1957 1957年に マサチューセッツ州ウェストスプリングフィールドで設立された家族経営のドーナツ 。建物やネオンサインは1950年代のレストランやダイナーを象徴するものとして知られている[18][19]
ザ・ドーナツ・ホール (The Donut Hole) 1963 カリフォルニア州ラプエンテにあるべーカリー。 ノベルティ建築を取り入れたことで知られており、ドライブスルーの入り口と出口にそれぞれ大きなドーナツの看板があしらわれている。
ドーナツキング(Donut King) 1981 オーストラリア最大のドーナツチェーン店で、全国に360以上のフランチャイズ店舗が存在する。本社は クイーンズランド州ゴールドコーストにある。
Donut Wheel 1962 カリフォルニア州リバモア (カリフォルニア州)にあるドーナツ店で、 グーギー建築の建物で知られている。
ダック・ドーナツ英語版 2006 ダック英語版 にて創業した。東海岸を中心に事業を展開している。また、2023年にはタイに進出した[20]
ダンキンドーナツ (Dunkin') 1950 1950年設立[21][22]。本社はマサチューセッツ州カントン。世界33の国と地域に約11,000軒の店舗を展開している[23][24]
Five Daughters Bakery 2015 アメリカ合衆国全土に6つの店舗を構えている[25][26]
Go Nuts Donuts 2003 フィリピンのドーナツチェーンで、マニラに本社がある。
Honey Dew Donuts 1973 ドーナツおよび朝食を提供する店で、本社はマサチューセッツ州Plainvilleにある。
Hypnotic Donuts 2010 テキサス州ダラスにあるドーナツ店
J.CO Donuts 2005 ドーナツ、コーヒー、フローズンヨーグルトに特化したインドネシアのカフェチェーン。本社はジャカルタにある。2016年には香港に進出した[27]
クリスピー・クリーム・ドーナツ 1937 1937年に設立。本社はノースカロライナ州ウィンストン・セーラムにある。アメリカだけでなく全世界で展開するドーナツチェーンとして認知されている。参考: クリスピー・クリームUK英語版各国におけるクリスピー・クリーム・ドーナツ英語版[28]
ラマーズ・ドーナツ英語版 1933 ミズーリ州カンザスシティで創業したドーナツ店で,本社はコロラド州デンバーにある[29]

コロラド州の他にも、アリゾナ州, カンザス州、ミズーリ州、ネブラスカ州でも事業を展開しており、これら5つの州を合わせると25店舗が存在する

Leonard's Bakery 1952 ポルトガル系アメリカ人によって創業されて以来、ホノルルでは マラサダの専門店として知られている[30]
Long's Bakery 1951
マイティー・オー・ドーナツ英語版 2000 ワシントン州シアトルにあるカフェチェーン店で、ドーナツの販売も行っている。GMOなし・トランス脂肪酸不使用・動物由来成分不使用オーガニックであることを売りとしている。
ミスタードーナツ 1956 1956年にアメリカで誕生したが、1983年に日本の企業・ダスキンがアジア圏での商標権と販売権を取得した[31]。ドーナツ以外にも飲茶なども展開している[32]
Mmmuffins 1979 コーヒーとマフィンを主力としたチェーン店。創業翌年の1980年にフランチャイズ1号店が開店した。
Mochinut 2020 2023年時点で148店舗を展開していた。ハットグのほか、ポンデリング]に似たもちもちドーナツを売りとする[33][34]
Mr. Puffs 2004 ギリシャ式ドーナツことルクマデス英語版とコーヒーを売りとしたチェーン店で、 ケベック州ラヴァルに本社がある。
サイコ・ドーナツ英語版 2009 Jordan Zweigoronによって2009年3月に設立されたドーナツ専門店で、 カリフォルニア州キャンベルに拠点を置く[35] 。「クレージーさ」( "craziness")をコンセプトとしており、店の名前や商品名をはじめ、mental illnesses や心の健康をモチーフとしたものが多い[36]ほか、大麻風味といった奇抜なフレーバーも展開している[37]。一方で、精神疾患を苦しむ人々を害するとして論争を招いている。
ランディーズドーナツ(Randy's Donuts) 1953 カリフォルニア州イングルウッドにあるドーナツ店。

1号店は巨大なドーナツの看板が特徴である[38]

ロビンズドーナツ英語版 1975 カナダにあるドーナツチェーンで、130以上の店舗を展開している。1号店は1975年にオンタリオ州サンダーベイでオープンした[39]
Shipley Do-Nuts 1936 テキサス州, ルイジアナ州, アーカンソー州, テネシー州, ミシシッピ州,およびアラバマ州などで250以上のフランチャイズ店舗を展開している[40] 本社はテキサス州ヒューストンノースサイド英語版にある[41]。1936年に卸売りによる直売店として創業し、1940年代にヒューストンでチェーン店となった。
スパッドナッツ・ショップ英語版 1940 ポテトドーナツの販売で知られている。1940年に創業し、1946年には全国チェーンを展開した。1949年までの時点ではアメリカ全土で 225軒の店舗があった[42]

親会社は現存しないものの、 一部店舗は残っている。

ティムホートンズ(Tim Hortons) 1964 カナダ発祥の多国籍 ファストカジュアル系ドーナツ店[43] で、コーヒーとドーナツを売りとしている。2013年末の時点では、カナダに4,592軒、アメリカに807軒、さらにはペルシア湾沿岸地域に38軒あった[44]。2019年には中国に進出した[45]ほか、2023年には東南アジア[46]と韓国[47]にも進出している。

1964年に元アイスホッケー選手のティム・ホートンとJim Charadeによって、オンタリオ州ハミルトンにて創業した[48][49]

トップポットドーナツ(Top Pot Doughnuts) 2002 ワシントン州シアトル近郊のCapitol Hill にあるドーナツ&カフェチェーン。2002年2月に、マークとマイケルの Klebeck兄弟が創業した[50]
ブードゥードーナツ英語版 2003 オレゴン州ポートランド (オレゴン州)で創業したドーナツ店で、本社もポートランドにある。

多様なラインナップや、ピンクの箱などで知られている[51]。 ポートランド以外の地域では オレゴン州ユージーン, コロラド州, テキサス州 台北市でも事業を展開している[52]

ウィンチェルドーナツ英語版 1948 1948年10月8日、Verne Winchellによって、テンプルシティにて創業した[53] 。本社はシティ・オブ・インダストリー英語版にある。2006年現在、西海岸の12の州にて170軒の店舗があるほか、グアム, サイパン島, サウジアラビアにも店舗がある。 かつては名古屋市のユニーにも店舗があった。
World's Best Donuts 1969 ミネソタ州グランド・マレー英語版に拠点を置くアメリカのドーナツショップ兼レストラン。1969年に家族経営のドーナツ店として創業した。
Yum-Yum Donuts 1971 カリフォルニア州シティ・オブ・インダストリーに拠点を置くドーナツチェーン店で、71軒の店舗がある[54] 。2004年、同じ地域に拠点を置くウィンチェルドーナツに買収された[54]

脚注

  1. ^ Penfold, Steven (2008). The Donut: A Canadian History. University of Toronto Press. pp. 166–169. ISBN 978-0802095459. https://archive.org/details/donutcanadianhis0000penf 
  2. ^ Bloomberg Business News (1995年7月3日). “If You Think There Are Lots of Doughnut Shops Here, Check Out Canada”. Los Angeles Times. https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1995-07-03-fi-19958-story.html 2014年10月22日閲覧。  {{cite news}}: |last=に無意味な名前が入力されています。 (説明)
  3. ^ a b CBS News (2009年6月7日). “Donuts To Dollars”. CBS News. 2014年10月22日閲覧。
  4. ^ Chris Barrett (2014年3月22日). “Providence still doughnut capital of U.S.”. Providence Business News. 2012年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月22日閲覧。
  5. ^ Castella, Krystina (2010). A World of Cake. Storey Publishing. pp. 44. ISBN 978-1603425766. https://archive.org/details/worldofcake150re0000cast_m8i1 
  6. ^ Liberman, Sherri (2011). American Food by the Decades. ABC-CLIO. pp. 133–134. ISBN 978-0313376993. https://books.google.com/books?id=vCMskYrWKVMC&pg=PA133 
  7. ^ 長野 慶太 (2020年2月5日). “アメリカ人の朝食の定番だったドーナツが、夜も食べられるようになった理由”. Forbes JAPAN. 2025年2月1日閲覧。
  8. ^ Bloomberg Business News (1995年7月3日). “If You Think There Are Lots of Doughnut Shops Here, Check Out Canada”. Los Angeles Times. https://www.latimes.com/archives/la-xpm-1995-07-03-fi-19958-story.html 2014年10月22日閲覧。  {{cite news}}: |last=に無意味な名前が入力されています。 (説明)
  9. ^ FASHIONSNAP (2022年3月4日). “日本で生き続ける3つの消滅した米国ブランド”. FASHIONSNAP [ファッションスナップ]. 2025年2月16日閲覧。
  10. ^ Mahalingam, Eugene (2008年6月25日). “Big Apple sets sights on Asia-Pacific”. ザ・スター英語版. オリジナルの2014年4月12日時点におけるアーカイブ。. https://archive.today/20140412013920/http://www.thestar.com.my/story.aspx/?file=/2008/6/25/business/21525202&sec=business 2014年4月11日閲覧。 
  11. ^ Lodner (2017年5月10日). “Five Things to Know About Cardigan Donuts”. Eater. 2022年10月11日閲覧。
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  14. ^ Food court king buys Country Style”. thestar.com (2009年4月14日). 2014年10月22日閲覧。
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  16. ^ Larimore, Jordan (2016年11月25日). “Joplin Dude's was first 'Daylight Donuts' shop in country”. Joplin Globe. http://www.joplinglobe.com/news/local_news/joplin-dude-s-was-first-daylight-donuts-shop-in-country/article_dc3f7f3a-05ca-53b2-b07a-3511151446ac.html 2017年12月9日閲覧。 
  17. ^ Haddaway, Art (2016年6月21日). “Daylight Donut Gang holds longstanding history”. Owasso reporter. http://www.tulsaworld.com/communities/owasso/news/neighbors/daylight-donut-gang-holds-longstanding-history/article_81808c29-c43f-5d91-86b3-93e6518e158b.html 2017年12月9日閲覧。 
  18. ^ Matthews, Tom (2021年2月8日). “West Springfield’s Donut Dip named best doughnut shop in Massachusetts by Food & Wine”. MassLive. https://www.masslive.com/news/2021/02/west-springfields-donut-dip-inc-named-best-doughnut-shop-in-massachusetts-by-food-wine.html 2024年4月29日閲覧。 
  19. ^ History”. Donut Dip. 2024年4月29日閲覧。
  20. ^ 出来立てドーナツ専門店「Duck Donuts」がタイ初出店!「Foot Locker」と「XLARGE」も!<PR> |”. タイランドハイパーリンクス (2023年10月11日). 2025年2月22日閲覧。
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  37. ^ 【禁断の味】『大麻』風味のドーナツが米で登場!「メチャクチャ美味しかった」との感想も / 真っ青な見た目が超インパクト大!!”. ロケットニュース24 (2017年4月26日). 2025年2月1日閲覧。
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  54. ^ a b Wotapka, Dawn (2004年8月13日). “Yum Yum to Devour Winchell's Doughnuts”. Los Angeles Times. https://www.latimes.com/archives/la-xpm-2004-aug-13-fi-donut13-story.html 2014年6月11日閲覧。 



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