ドブクリョウとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 生物 > 植物 > サルトリイバラ科 > ドブクリョウの意味・解説 

ど‐ぶくりょう〔‐ブクリヤウ〕【土××苓】

読み方:どぶくりょう

サルトリイバラ根茎漢方排膿(はいのう)・利尿駆梅などに用いる。


土茯苓

読み方:ドブクリョウ(dobukuryou)

サンキライ根茎


ドブクリョウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 04:24 UTC 版)

ドブクリョウ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: ユリ目 Liliales
: サルトリイバラ科 Smilacaceae
: シオデ属 Smilax
: ドブクリョウ S. glabra
学名
Smilax glabra
和名
ドブクリョウ

ドブクリョウ土茯苓)とはサルトリイバラ科の植物の一種。学名Smilax glabra[1]Smilax glabraの和名をサンキライとしドブクリョウを別名とすることもある[2])。

中国南部、台湾に自生する多年生草本つる性で雌雄異株、7 - 8月頃に白い小花を咲かせる。

生薬

塊茎は山帰来(サンキライ)という生薬で日本薬局方に収録されている。吹出物、肌あれなどに効果がある(但し、同属植物のサルトリイバラ(S. china)を山帰来とすることもある)。

古くは梅毒の治療薬(梅毒の治療に水銀が用いられていたが、水銀中毒を防ぐために合わせて服用された[3])として知られ、梅毒が大きな問題となっていた江戸時代の日本では、国産が不可能なこともあり毎年のように大量に輸入され、安永6年(1777年)には56万斤もの輸入があった[4]

身近なところでは便秘薬で有名な毒掃丸シリーズ(ドクソウガンE、複方毒掃丸、新ドクソウガンG)に便秘に伴う吹出物、肌あれなどの改善目的で配合されている。

その他の利用

地方によっては山帰来饅頭と称する蒸し饅頭があり、柏餅の様に、ドブクリョウの葉(多くは近縁のサルトリイバラの葉)で覆われている。通常は2枚の葉を使う。 兵庫県赤穂市の岩佐屋和菓子舗では夏期限定で販売されている。

脚注

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “BG Plants 和名-学名インデックス(YList) ナメラサンキライ”. 2015年10月10日閲覧。
  2. ^ ONLINE植物アルバム[リンク切れ]
  3. ^ 羽生和子「江戸時代における輸入唐薬について」『江戸時代漢方薬の歴史』(清文堂、2010年) ISBN 978-4-7924-0925-8 P55・62-63
  4. ^ 羽生和子「江戸時代唐船舶載唐薬・山帰来の日本流入」『江戸時代漢方薬の歴史』(清文堂、2010年) ISBN 978-4-7924-0925-8



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドブクリョウ」の関連用語

ドブクリョウのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドブクリョウのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドブクリョウ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS