トーレンおよびSMASS分類の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 09:04 UTC 版)
「小惑星のスペクトル分類」の記事における「トーレンおよびSMASS分類の概要」の解説
小惑星のスペクトル分類の概要トーレンSMASSIIアルベドスペクトルの特徴A A 中間 0.75 µm より短波長の赤い側では傾きが非常に急で、0.75 µm より長波長側でやや深い吸収がある。 B、F B 低い 線形で、一般には特徴のないスペクトル。紫外線での吸収の特徴と、0.7 µm 周辺の吸収の特徴の有無に違いがある。 C, G C、Cb、Ch、Cg、Chg 低い 線形で、一般には特徴のないスペクトル。紫外線での吸収の特徴と、0.7 µm 周辺の吸収の特徴の有無に違いがある。 D D 低い 比較的特徴のないスペクトルを持ち、赤い側で非常に急な傾きを持つ。 E、M、P X、Xc、Xe、Xk 低い (P) - 非常に高い (E) 総じて特徴に欠けたスペクトルを持ち、やや赤い波長に傾きを持つ。微妙な吸収特性、スペクトルの曲率、極大の相対反射率に違いがある。 Q Q 中間 0.7 µm より短波長側に赤い傾きを持つ。0.75 µm より長波長側で丸みを帯びた吸収特性を示す。 R R 中間 0.7 µm より短波長側に穏やかな赤い傾きを持つ。0.75 µm より長波長側で深い吸収を示す。 S S、Sa、Sk、Sl、Sq、Sr 中間 0.7 µm より短波長側にやや急な赤い傾きを持つ。0.75 µm より長波長側で中間的から急激な吸収を持ち、0.73 µm で反射率が極大になる。SMASS の小カテゴリーは、それぞれ A、K、L、Q、R型との中間を意味する。 T T 低い 0.75 µm より短波長側ではやや赤く、その他では平坦なスペクトルを示す。 V V 中間 0.7 µm より短波長側では赤っぽく、0.75 µm より長波長側に極めて深い吸収を持つ。 — K 中間 0.75 µm より短波長側でやや急な赤い傾きを持つ。なめらかに角度のついた極大を持ち、0.75 µm より長波長側は平坦か青っぽい特徴を示し、スペクトルの曲率は小さいか、あるいは曲率を持たない。 — L、Ld 中間 0.75 µm より短波長側で非常に急な赤い傾きを持つ。極大の水準に違いがある。 — O — 特異な傾向を持ち、非常に希少な小惑星。
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