トレイ・ムーア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/23 21:44 UTC 版)
基本情報 | |
---|---|
国籍 |
![]() |
出身地 | テキサス州ヒューストン |
生年月日 | 1972年10月2日(50歳) |
身長 体重 |
6' 0" =約182.9 cm 190 lb =約86.2 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 左投左打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 1994年 MLBドラフト2巡目 |
初出場 |
MLB / 1998年4月5日 NPB / 2002年3月30日 |
最終出場 |
MLB / 2001年7月15日 NPB / 2004年7月30日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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ウォーレン・ニール・ムーア3世(Warren Neal "Trey" Moore III[1], 1972年10月2日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身の元プロ野球選手(投手)。左投左打。
経歴
プロ入り前
1991年のMLBドラフト55巡目(全体1392位)でテキサス・レンジャーズから指名されたが、契約せずにテキサスA&M大学へ進学した。
大学時代は投手だけでなく一塁手としても先発出場することがあった。1994年のMLBドラフト2巡目(全体48位)でシアトル・マリナーズに指名されて契約。
メジャー時代
1998年、モントリオール・エクスポズでメジャー初昇格。同年には代打として起用されたこともある(結果は三振)[2]。
2001年、アトランタ・ブレーブスに移籍。同年12月8日に翌2002年から阪神タイガースでプレーすることが決まった。
阪神時代
来日1年目の2002年は先発ローテーション投手として27試合に登板し、規定投球回にも到達して10勝11敗、防御率3.33の成績を挙げた。
2003年5月17日の読売ジャイアンツ戦(甲子園球場)では、木佐貫洋から決勝適時打を三遊間に放ち、投打で活躍した。また、オールスターゲームのファン投票では一塁手代表として多くの票が集まり、一塁手部門3位に入った。この年は前年より調子を落とし、規定投球回を逃したものの2年連続となる10勝を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献した。日本シリーズでは第3戦と7戦に先発した。第3戦は和田毅からチーム初安打を放った。本業のピッチングでは勝ち投手にならなかったものの7回1失点と好投した。しかし、第7戦は3回5失点と打ち込まれ、敗戦投手となってしまい日本一を逃した。同年シーズン終了後の11月28日に阪神を退団することが発表された。
オリックス時代
2003年12月25日に2年連続二桁勝利の実績を買われ、投手陣が弱点だったオリックス・ブルーウェーブに移籍した。背番号は49。
2004年は6勝しか挙げられず防御率も6点台と不振で16試合の登板に終わった。オフに大阪近鉄バファローズと合併することに伴い、9月16日解雇された。
引退後
現役引退後は地元テキサスで野球教室のコーチとしてピッチングとバッティングを教えている。
詳細情報
年度別投手成績
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1998 | MON | 13 | 11 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | -- | .286 | 277 | 61.0 | 78 | 5 | 17 | 3 | 1 | 35 | 2 | 0 | 37 | 34 | 5.02 | 1.56 |
2000 | 8 | 8 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 | .167 | 178 | 35.1 | 55 | 7 | 21 | 1 | 4 | 24 | 1 | 1 | 31 | 26 | 6.62 | 2.15 | |
2001 | ATL | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | 21 | 4.0 | 7 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 5 | 5 | 11.25 | 2.25 |
2002 | 阪神 | 27 | 27 | 4 | 2 | 0 | 10 | 11 | 0 | -- | .476 | 760 | 181.1 | 165 | 19 | 60 | 2 | 7 | 116 | 7 | 0 | 76 | 67 | 3.33 | 1.24 |
2003 | 21 | 20 | 1 | 1 | 0 | 10 | 6 | 0 | -- | .625 | 493 | 111.2 | 122 | 7 | 39 | 1 | 5 | 94 | 3 | 0 | 59 | 54 | 4.35 | 1.44 | |
2004 | オリックス | 16 | 16 | 1 | 0 | 0 | 6 | 6 | 0 | -- | .500 | 409 | 83.2 | 105 | 12 | 57 | 1 | 8 | 63 | 4 | 0 | 68 | 58 | 6.24 | 1.94 |
MLB:3年 | 23 | 19 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 | 0 | .231 | 476 | 100.1 | 140 | 12 | 40 | 4 | 5 | 60 | 4 | 1 | 73 | 65 | 5.83 | 1.79 | |
NPB:3年 | 64 | 63 | 6 | 3 | 0 | 26 | 23 | 0 | -- | .531 | 1662 | 376.2 | 392 | 38 | 156 | 4 | 20 | 273 | 14 | 0 | 203 | 179 | 4.28 | 1.45 |
通算打撃成績
- MLB
- 23試合、打率.231、26打数6安打0打点
- NPB
- 48試合、打率.295、105打数31安打11打点
- ※試合数は打席に立たなかったオリックス時代を除く
表彰
- NPB
- オールスターゲーム優秀選手賞:1回 (2002年第1戦)
記録
- MLB投手記録
- 初登板・初先発:1998年4月5日、対シカゴ・カブス3回戦(リグレー・フィールド)、3回2/3を4失点で敗戦投手
- 初奪三振:同上、1回裏にホセ・ヘルナンデスから空振り三振
- 初勝利:1998年4月15日、対ミルウォーキー・ブルワーズ4回戦(オリンピック・スタジアム)、6回2失点
- NPB投手記録
- 初登板・初先発・初勝利:2002年3月31日、対読売ジャイアンツ2回戦(東京ドーム)、6回1失点
- 初奪三振:同上、1回裏に二岡智宏から空振り三振
- 初完投勝利:2002年4月6日、対ヤクルトスワローズ2回戦(明治神宮野球場)、9回1失点
- 初完封勝利:2002年5月25日、対中日ドラゴンズ9回戦(ナゴヤドーム)(被安打1(バンチによる安打のみ)[3])
- NPB打撃記録
- 初打席・初安打:2002年3月31日、対読売ジャイアンツ2回戦(東京ドーム)、3回表に工藤公康から右前安打
- 初打点:2002年4月20日、対読売ジャイアンツ4回戦(阪神甲子園球場)、6回裏に西山一宇から右前適時打
- NPBその他の記録
- オールスターゲーム出場:1回 (2002年)
背番号
- 29(1998年、2000年)
- 50(2001年)
- 17(2002年 - 2003年)
- 49(2004年)
脚注
- ^ http://www.thebaseballcube.com/players/M/Trey-Moore.shtml
- ^ 週刊ベースボール、2003年5月5日号、P.50-53
- ^ :やきゅう数語録セントラル・リーグ公式サイト 2015年1月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
固有名詞の分類
アメリカ合衆国の野球選手 |
ジェレミー・アッカード トニー・ラゼリ トレイ・ムーア ゲイロード・ペリー マイク・キンケード |
阪神タイガース及びその前身球団の選手 |
小林英一 山田和英 トレイ・ムーア マイク・キンケード 平塚克洋 |
オリックス・ブルーウェーブ及びその前身球団の選手 |
松橋慶季 浜崎真二 トレイ・ムーア 平塚克洋 住友平 |
アトランタ・ブレーブスの選手 |
ティム・アンロー アーニー・ロンバルディ トレイ・ムーア ゲイロード・ペリー エドガー・レンテリア |
ワシントン・ナショナルズ及びモントリオール・エクスポズの選手 |
ロジャー・バーナディーナ オースティン・カーンズ トレイ・ムーア ロイス・クレイトン バリー・マニュエル |
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