トルク法における軸力ばらつき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/08 14:10 UTC 版)
「ねじ締付け管理方法」の記事における「トルク法における軸力ばらつき」の解説
トルク法における軸力ばらつきの要因には、トルクのばらつきと摩擦係数のばらつきが存在する。これらが軸力に及ぼす影響は次の近似式で表される。ここで a {\displaystyle a} はトルクばらつき、 b {\displaystyle b} は摩擦係数のばらつきである。 Q ≒ 1 + a 1 − a 1 + b 1 − b {\displaystyle Q\fallingdotseq {\frac {1+a}{1-a}}{\frac {1+b}{1-b}}} 上式により、締付けトルクばらつき a {\displaystyle a} 、摩擦係数ばらつき b {\displaystyle b} 、両者の軸力ばらつきに対する影響度がほぼ等しいことが示される。締付けトルクばらつきの低減は比較的容易ではあるが、摩擦ばらつきの低減は困難で、これがトルク法における最大の課題と言える。また仮に、 a = {\displaystyle a=} 0.1、 b = {\displaystyle b=} 0.3とすると、締付け係数 Q {\displaystyle Q} は2を超えることになるが、これがトルク法使用時の標準的な状態である。 一方、締付けトルク・摩擦係数、両者に対し適切な対策をとることにより、締付け係数を1.25まで低減できたとするデータも存在する。
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